メタリカ(Metallica)の
ジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield)は、1996年のアルバム『Load』に収録されている「King Nothing」は「Enter Sandman」で得た成功にインスパイアされたもので、「Enter Sandman」へのアンサー・ソングだったと説明しています。『Load』リマスター版の発売にあわせて、米ラジオ局で放送されたQ PrimeとMX2 Mediaの共同企画番組に出演した際、こう語っています。
「“King Nothing”は、ある意味“Sandman”へのアンサーのようなものだった。曲の終盤にある♪off to never, neverland~というフレーズは、それへのちょっとしたオマージュなのさ。
“Sandman”が素晴らしい曲で、多くの人に共感された曲だということを受け止めようとしたんだと思う。だから、あのテンポで、あの雰囲気で、あのリズムで曲を書くことは、少なくとも意味があったんだ」
さらにヘットフィールドは、メタリカがサウンドガーデンから学んだことも明かしています。
「サウンドガーデンから学んだ異なる曲作りの方法――1つのリフを曲全体で通して演奏し、ヴォーカルが自由に歌い回すスタイル――を成功させるには、クリス(コーネル)みたいに本当に優れたシンガーが必要だった(笑)。でも、それは俺たちにとって非常に興味深いものだった。“King Nothing”は『Black Album』直後に作られた曲の一つだから、意味がある。まさに“Sandman”へのオマージュだった」