
Prince / Around The World In A Day
プリンス(Prince)が遺した膨大な未発表音源からの今後のリリースについて、プリンス・レガシーLLCのロンデル・マクミランが、6月7日にミネアポリスで開催された『プリンス・セレブレーション2025』で明かしています。米ミネソタ州ミネアポリスの新聞ミネソタ・スター・トリビューンや、プリンスのファンアカウントThe Purple Streamがレポートしています。
マクミランによると、プリンス・アンド・ザ・レボリューションが1985年にリリースしたアルバム『Around the World in a Day』のボックスセットが発売予定だという。
また、プリンスが生前最後に発表した2枚のアルバム、2015年の『Hit n Run Phase One』と『Hit n Run Phase Two』のアナログレコードも制作中。
さらに、マクミランは「来年は2026年なので、(1986年のアルバム)『Parade』から何かを見ることになるだろう」とも述べています。
マクミランはまた、2023年10月に発売された『Diamonds and Pearls』のボックスセット以降、大規模な再発が行われていない理由として、2つのメジャーレーベル(ソニーとワーナー)と2つの権利所有者(プライマリー・ウェーブとエステート)が存在し、その調整が必要であるためと説明しました。
さらに、プリンスの死後に生じた法的な遺産管理問題が、膨大な作業が必要であるアーカイブの整理を遅らせていると説明し、「これまでにデジタル化されたのは約45%のみ」とも説明しました。8トラック、カセット、ビデオテープなどの古いフォーマットから、音楽やビデオを現代の技術に変換するには、時間と手間がかかる作業が必要です。デジタル化プロセスの加速が必要であることを認めつつ、マクミランは忍耐の必要性を強調しました。「急ぎすぎると、プリンスの最高のレガシーにとって最適ではない形でのリリースになってしまう。...私たちは関与するまでに6年かかった。私たちは魔法使いではないのです」