
Steely Dan's Michael McDonald, Donald Fagen and Walter Becker with their tour manager Warren Wallace at ABC Studios, Los Angeles 1975
スティーリー・ダン(Steely Dan)の
ドナルド・フェイゲン(Donald Fagen)は“ヨットロック”(日本でいうAOR的な音楽)のドキュメンタリー『Yacht Rock: A Dockumentary』のためにインタビューを受けた際、「くたばれ!」と言って電話を突然切ったと言われています。しかし、親交のある
マイケル・マクドナルド(Michael McDonald)は、それはフェイゲンによって「完全に仕組まれたもの」だと英Classic Rockの新しいインタビューの中で主張しています。
マクドナルドは“ヨットロック”について、何の問題も感じていないと語っています。
「それに関しては、ホール&オーツやTOTO、イーグルスなどと共に、そのジャンルの一人として数えられるのは幸運だと思っている。一緒に並べられる仲間たちのことを考えれば、全く問題ない。子供たちが話題になっている動画を見せてくれたんだけど、とても面白かったよ」
ドキュメンタリー『Yacht Rock: A Dockumentary』の監督ギャレット・プライスは2024年11月、フェイゲンにインタビューを依頼した時のことを、こう振り返りました。
プライスはフェイゲンに「このジャンル」について語ってくれないかと尋ねました。
フェイゲン:「ジャンルはなに?」
プライス:「えーと、ヨットロックです。」
フェイゲン:「ああ、ヨットロックね。じゃあ、こうしよう。くたばっちまえ!」
そして電話は突然切れました。
プライスは、この会話と電話を切られたことは「100%本当」だと主張しています。このような劇的な終わり方にもかかわらず、フェイゲンのマネージャーはこのドキュメンタリーでスティーリー・ダンの楽曲6曲を使用する許可を与えています。
このやりとりについて、どう思うか尋ねられたマクドナルドは笑いながら、こう話しています。
「ドナルドのユーモアのセンスを知る必要があるね(笑) その男が電話をかけてきた時、ドナルドは“許可は出すが、代わりに一つ頼みがある。電話を一度切って、この会話はなかったことにして、もう一度話そう”と言ったんだよ。それで、再び電話がかかってきた時、ドナルドは“くたばれ”と言って電話を切ったんだ。僕はそう理解している。完全に仕組まれたものだよ」