
Ariel Kalma / An Evolutionary Music (Original Recordings: 1972 - 1979)
フランスのアンビエント~ニューエイジ界のレジェンドである、アンビエント&エレクトロニック・ミュージックの作曲家/マルチインストゥルメンタリストの
アリエル・カルマ(Ariel Kalma)が死去。78歳でした。
この訃報は、2010年代にカルマの未発表の初期録音のコンピレーションや、他のアーティストとのコラボレーションアルバムをリリースしたレコードレーベルRvng Intl.の声明で確認されました。声明では「過去数年間、多くの健康上の課題と闘ってきた彼は、突然ながらも穏やかにこの世を去りました」と述べられています。
1947年にパリで生まれたカルマが最初に手にした楽器は、リコーダーとサックスだった。パリ大学でコンピュータサイエンスを学んでいた頃、サルヴァトール・アダモと出会う。すぐに彼のワールドツアーのサックス奏者およびフルート奏者として採用された。アダモとのツアー中に、ボサノバのギタリスト、バーデン・パウエルと出会い、60年代後半から70年代前半にかけて一緒に仕事をした。この頃、彼は、自分で録音した楽器、見つけた音、教会のオルガン、詩などを使用して、実験的なテープ作品を作った。
1974年、彼はインドへ片道航空券で飛び立ち、インドの古典音楽の基礎を学び、瞑想的な音楽やドローン音楽に興味を持ち始める。また、アメリカのミニマルミュージックにも影響を受けた。1975年、パリのINAピエール・アンリGRMスタジオで働きながら、アルバム『Le Temps des Moissons』を録音、自主制作でリリースした。カルマは20世紀の残りの期間に数十枚のアルバムをリリースし、さらに多くの楽曲を録音したが、その多くは日の目を見ることはなかった。Rvng Intl. は、その初期のテープレコーダーによる作曲の一部を2014年の『An Evolutionary Music (Original Recordings: 1972 - 1979)』にまとめた。カルマのキャリアの後半は、主に若いミュージシャンたちとのコラボレーションによって特徴づけられた。彼のソロ作品やコラボレーション作品は彼の個人ウェブサイトとBandcampページで聴くことができる。