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ドゥービー・ブラザーズのトム・ジョンストン、マイケル・マクドナルドの復帰はバンドにどのような影響を与えているのか語る

2025/06/06 20:11掲載
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The Doobie Brothers / Walk This Road
The Doobie Brothers / Walk This Road
ドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)は、45年ぶりにマイケル・マクドナルド(Michael McDonald)と一緒に録音した新スタジオ・アルバム『Walk This Road』をリリースしました。メンバーのトム・ジョンストン(Tom Johnston)はRock Cellar Magazineの新しいインタビューの中で、マクドナルドの復帰は、ドゥービー・ブラザーズにどのような影響を与えているのか語っています。

「マイケルはとても才能のある人物だと思う。彼は素晴らしいシンガーで、素晴らしいキーボードプレイヤーでもある。

何よりの利点は、彼が一緒にいて楽しい人物だということ。ユーモアがあり、一緒にいて楽しい。2021年から一緒にツアーを続ける中で、彼と一緒に仕事をしてきた。それがアルバムを制作すること、彼がそれに参加すること、そのすべてを実現する上で大きな役割を果たしたと思う。

彼はソロ活動も続けているけれど、同時に僕たちと一緒に仕事をすることも多くなっている。その結果、僕とマイケル、パット(パトリック・シモンズ)の3人の音楽的感性がすべてこのアルバムに反映されることになったんだ。

興味深い関係だよね。みんながお互いの曲で演奏し、歌うことで、バンドとしての一体感が生まれた。この新しいアルバムでは、ほとんどが別々に録音され、全員がスタジオに常にいるわけではなかった。(ツアーのおかげで(それでもうまくいったんだよ。

ジョン・シャンクスとのレコーディングは、前作(2021年『Liberte』) から始めたことなので、そのやり方がどんなものかはわかっていた。上の階で曲を書いて、下の階で録音して、スタジオで仕上げていくというスタイルは初めての経験で、とても興味深かったよ」

Q:ドゥービー・ブラザーズは非常に幅広い音楽性を持っていますが、それをどのようにしてシームレスで、まとまりのあるものにしているのですか?

「多くの部分はファンのおかげだと思う。本当にそう信じている。みんなはライヴで演奏するすべてを愛してくれている。ライヴでは3つの異なるサウンドがあるけど、みんなは、ほぼすべてに反応してくれる。それがアルバムでも同じことができると感じさせてくれたんだ。

僕たちは“こうしよう”と考えてスタジオに入ったわけではない。こういったことは自然に起こるものだからね。僕たちのほとんどのアルバムは自然発生的に作られている。スタジオに入る時点で計画されることは決してない。スタジオで起こることはすべてその場で決まる。特に僕がジョン・シャンクスと一緒に2曲を書いたように、そこで曲を書いている場合にはなおさらそうだよ。

僕が持ち込んだもう1曲は“Here To Stay”。最初の2曲、“Call Me”と“New Orleans”は、すべてのトラック、さまざまなギターのアイデア、ヴォーカル、歌詞を含めて、すべてがそのスタジオで、その家で作られた。本当にクールだよね。

マイクも同じような経験をしたと思う。彼は4日間そこにこもって僕と全く同じことをしていたから、スタジオに入る時点で必ずしも曲が完成していたわけではなかったと思う。アイデアを持ってきて、ジョンがそれを形にするのを手伝った。あるいは逆に、より具体的なアイデアがあって、ジョンが補完的な要素を加えたのかもしれない。ジョンは素晴らしいスタジオ・ミュージシャンで、パートを作り出すのが本当に上手いんだ。それは大きな強みだよ」

Q:ドゥービー・ブラザーズの曲で、あなたが書いていないけど「自分が書きたかった」と思う曲はありますか?

「いやあ、そんなこと聞かれたのは初めてだし、そんなこと考えたのも初めてだよ(笑)。そういうふうに思ったことはないね。だって、その曲を演奏して、スタジオでその曲を作り上げているわけだから。他の人の曲についてあれこれ考えることはあまりない。もちろん、素晴らしい曲だなと感心することはあるし、そういう曲を書いた人には、いつも称賛の言葉をかけようとしている。でも、“自分があの曲を書きたかったな”と思ったことは一度もないね」