
Björn Ulvaeus - TT News Agency, Zap PR
ABBAの
ビョルン・ウルヴァース(Björn Ulvaeus)は、AIは「曲全体を書くのが下手」で「歌詞が非常に下手」だが、創作がうまく進められないライターズ・ブロックに陥った時、それを打破する支援に適していると考えており、実際に、AIの支援を受けて新作ミュージカルを制作中であることを明かしています。
米Varietyによると、ウルヴァースは、6月4日にロンドンで開催されたSXSW Londonでのトークセッションで「現在、AIの支援を受けながらミュージカルを書いています」と話しています。
現時点ではタイトル未定だというこのプロジェクトは、創作プロセスの「3分の2ほど進んでいる」という。
ウルヴァースはさらに、AIがソングライティング・プロセスをどのように強化できるかについて説明しました。
「これは素晴らしいツールです。まるで、膨大な知識を持つもう一人のソングライターが部屋にいるようなものです。自分の思考の延長線上にあるような感覚で、これまで考えもしなかったアイデアにアクセスできるのです」
しかしウルヴァースは、AIの現時点での限界も認めており、「(曲全体を書くのは)苦手」で「歌詞は非常に下手」と指摘しています。そのため、この技術は主にアーティストがライターズ・ブロックを打破するための支援ツールとして有効だと話しています。
「例えば、何かについて書いた歌詞があり、行き詰まってしまった場合や、その曲を特定のスタイルにしたい時に、AIに“この先どう展開すればいいか?ここからどう進めればいいか?”と尋ねることができます。大抵はゴミのような答えが返ってきますが、時々何かヒントになるものが含まれていて、新たなアイデアが浮かぶこともあります」