*バーブラ・ストライサンド:ポール・マッカートニー…「マイ・ヴァレンタイン」になんてぴったりのパートナーなんでしょう。ビートルズと私は同じ1963年にデビュー・アルバムを出したの。 *ポール・マッカートニー:初めてバーブラの歌を聴いたとき、僕たちはただただ“何て素晴らしいシンガーなんだ”って思ったよ。本当に美しい声がものすごく印象的だった。 *バーブラ:ポールはこの曲をソロ用に書いたけど、彼の歌詞にほんの少し手を加えて、デュエットにおあつらえ向きになったのよ。一緒にスタジオで過ごした時間はひたすら楽しかったわ。ポールは大雨の中到着してね。 *ジェイ・ランダース(プロデューサー):ポールが傘を差してスタジオにやってくると、開口一番「What if it rained? We didn’t care」と歌ったんだ。まさに「人生は芸術を模倣する」んだね。 *ポール:楽勝だと思っていたんだ。曲を書いたのは自分だからね。でもスタジオに入って、キー・チェンジや転調があることに気づいた。僕とバーブラにそれぞれのキーが必要だったんだ。 *ピーター・アッシャー(プロデューサー):人や物がごった返したスタジオの片隅で、ふたりは相談し合いながらパーフェクトなデュエットを作った。まさに達人同士だよ。 *ポール:最終的にはうまくいったけど、途中恐怖の瞬間が何度かあったことは否めないね。でもバーブラとの作業はとても楽しかったよ。 *バーブラ:彼の声の使い方といったら…本当に、ものすごい才能のソングライターよ。とても思い出深いセッションだった。「友だちの手をちょっと借りればやっていける」(With a little help from my friend)って本当なのね。それがポール卿(Sir Paul)だったらなおさら!
2人がデュエットした「My Valentine」はもともと、2012年にポールが発表した楽曲で、バーブラの新しいデュエット・アルバム『The Secret Of Life: Partners, Volume 2』のために新ヴァージョンをレコーディングしました。ポールは先日、自身の公式サイトにて、このデュエット・ヴァージョンのレコーディングについて振り返っています。