HOME > ニュース >

ジョン・フォガティ 苦い記憶を思い出すので手放したCCR全盛期のギターを妻が密かに買い戻す、それがCCR楽曲の再録アルバムにつながったと本人語る

2025/06/03 14:23掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
John Fogerty (Image credit: David McLister)
John Fogerty (Image credit: David McLister)
ジョン・フォガティ(John Fogerty)は、CCRことクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(Creedence Clearwater Revival)の全盛期に使用していたギターを買い戻す機会があったが、その楽器を使っていた時代の苦い記憶を思い出してつらいため断ったという。しかし、彼の妻でマネージャーのジュリーは密かにそれを購入していました。クリスマス・プレゼントとして彼に贈ると、フォガティはギターを見た時、涙が止まらなかったという。ギターを手に取ると、フォガティの気持ちは変わり始め、CCR楽曲への愛を再燃させ、それがCCR楽曲の再録アルバム『Legacy: the Creedence Clearwater Revival Years』につながったという。米ローリング・ストーン誌の新しいインタビューの中で、フォガティ本人が経緯について語っています。

フォガティは、手描きで「Acme」と書かれたリッケンバッカーを使ってCCRの楽曲をアルバム1枚分再録音しました。これはアルバム『Legacy: the Creedence Clearwater Revival Years』に収録され、8月22日に発売されます。

同誌のインタビューによると、フォガティは70年代にそのギターを一旦手放しました。フォガティは2017年のローリング・ストーン誌で「その人生の章を終わらせるために、それを贈ったのだと思う」と語っていました。

約20年後、それを4万ドルで買い戻す機会が巡ってきましたが、そのギターは元バンドメンバーやレコード会社との泥沼の裁判を思い出させるため、断ったという。

フォガティはこう語っています。

「傷ついていた。心に深い傷を負っていた。音楽を始める頃は喜びに満ちた少年だったが、クリーデンス時代とその直後は、喜びとは程遠い日々だった」

しかし、妻からのプレゼントとして、このギターを手に取るうちに、フォガティの心境は変化し始め、ステージへの復帰につながりました。そして現在、アルバム『Legacy』という新たな一歩を踏み出しました。

「すべてに対して、あの頃と同じように感じられるように再びつながるのが目的だった。90年代以降、自分のギターを見るのも嫌だったあの頃の自分には、とてもできなかったことだよ」

さらに次の一歩、オリジナルの新曲はどうでしょうか? フォガティは2021年に「Weeping in the Promised Land」というオリジナル曲をリリースしていますが、オリジナル曲の新アルバムは否定しています。

「書き上げて録音した曲がたくさんあるかって?いや、ないよ」

しかし、それは変わるかもしれません。4月にアメリカ・ミュージック・アワードを受賞した際、ブルース・スプリングスティーンが彼の受賞を紹介し、ジャクソン・ブラウンがイーグルズの「Take It Easy」のパフォーマンスを率いたことが、自身にインスピレーションを与えたと話しています。

「ホテルに戻る車の中で妻に“どうにも足が地に着かないよ。新しい曲を書いて録音したい気分だ!”と興奮して言ったんだ」

新しい作品が聴ける日が来るかもしれません。