HOME > ニュース >

ジェフ・リンも協力 ELOのリチャード・タンディの名を冠した奨学金制度設立

2025/06/03 13:13掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Jeff Lynne and Richard Tandy of ELO, photo by Michael Putland/Getty Images
Jeff Lynne and Richard Tandy of ELO, photo by Michael Putland/Getty Images
エレクトリック・ライト・オーケストラ(Electric Light Orchestra / ELO)の中心メンバーとしてジェフ・リンを支えた相棒、キーボード奏者リチャード・タンディ(Richard Tandy)の名を冠した奨学金が王立バーミンガム音楽院(Royal Birmingham Conservatoire/RBC)に設立されることになりました。ジェフ・リン(Jeff Lynne)は、奨学金を受けられる学生の数を増やすための資金調達を目的としたチャリティオークションと募金活動を主催するなど、2024年に亡くなった相棒のために協力しています。

英BBCによると、リチャード・タンディの妻が今年初めに寄付した資金で設立されたこの奨学金は、王立バーミンガム音楽院のキーボード・ピアノ・ギターを専攻する1年生を支援するものです。

王立バーミンガム音楽院によると、タンディが最後にステージに立ったのは、学生支援の一環として2019年にRBCのブラッドショー・ホールで行った公演だったという。

タンディの妻は英BBCにこう語っています。

「リチャードは音楽を心から愛し、特に故郷バーミンガムの若い演奏者やアーティストを鼓舞することに喜びを感じていました。彼はRBCの学生たちに、自分が成し遂げたすべてのことを活かすことを望んでおり、奨学金は、多くの若者が音楽の夢を追いかけるのに役立つことでしょう」

タンディはバーミンガム出身で、1972年にELOがファーストアルバムをリリースした後、正式にELOに加入しました。タンディはバンドの中心メンバーとして活動し、1986年に解散するまで在籍していました。2014年にジェフ・リンがジェフ・リンズELO(Jeff Lynne's ELO)としてバンドを再結成した際、タンディも参加しました。

ジェフ・リンズELOの最終公演のチケットが抽選で当たるという寄付も用意されており、その収益は次世代のミュージシャンの育成に充てられるとRBCは発表しています。

RBCの校長であるスティーブン・マドックは、奨学金や助成金がこれまで以上に重要になっていると述べ、「タンディ奨学金とそれを可能にした寄付は、今後10年以上にわたり学生たちに機会を提供します。これはバーミンガムとELOのファンが誇れるレガシーです」と付け加えています。

今年後半には、RBCはリチャード・タンディの家族から寄贈された楽器や音楽機材、記念品を収めた「リチャード・タンディ・プロダクション・スイート」を正式にオープンする予定です。