英レジェンド・アナーコ・パンク・バンド　コンフリクトのフロントマン　コリン・ジャーウッド死去

英国のレジェンド・アナーコ・パンク・バンド、コンフリクト（Conflict）の創設メンバーでヴォーカリストのコリン・ジャーウッド（Colin Jerwood）が死去。バンドがSNSで発表しています。

以下、バンドの声明より

「とても悲しいお知らせとなりますが、コリンが短期間の闘病の末、逝去いたしました。サポートしてくださっていた皆様にとって、この知らせは辛いものかと思います。

多くの方々がお悔やみの気持ちをお伝えになりたいかと思いますので、オンライン追悼ページを設けました。こちらへメッセージを寄せていただくことも、彼の思い出に慈善団体に寄付することもできます。

https://colinjerwood.muchloved.com/

コリンにとって家族は何よりも大切な存在でした。彼も家族の意思が尊重されることを望んでいたでしょう。つきましては、葬儀への参列はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。追悼ページに寄せられたメッセージは家族が目を通しますので、そちらでお気持ちをお伝えください。

これまでコリンとコンフリクトを支えてくださった皆様に心から感謝申し上げます。

連帯を込めて

ジェームズ＆ジョージア・ジャーウッド

バンドからのメッセージ：
想像に難くないと思いますが、僕たちはバンドメンバーであり親愛なる友人であるコリンの逝去の知らせを受け、悲しみとショックで言葉が見つかりません。コリンの家族であるジェームズ、ジョージア、そしてコリンの友人の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。ご遺族の意向を尊重いただき、僕たち全員がこの大きな喪失に今なお悲しみに暮れていることをご理解くださいますようお願い申し上げます。

Gav、Fi、Fran、Matt」

コンフリクトは1981年、ロンドン南部のエルサムで結成。マーガレット・サッチャーの保守党政権下で資本主義社会に公然と疑問を投げかける歌詞とストリート・パンク・スタイルを融合させたバンドで、1982年にCrass RecordsからデビューEPをリリース。後に自らのMortarhate Recordsを設立。これは英国アナーコ・パンク・ムーブメントの重要な拠点となった。

当局の反感を買い、主流の音楽業界から敬遠されていたにもかかわらず、コンフリクトはイギリスの音楽に永続的な影響を与えた。ヴィーガニズムと反資本主義を掲げた直接行動の倫理観は、多くの疎外された人々を引き寄せ、その軌道に巻き込んでいった。

コンフリクトの最新ラインナップは2021年に始動し、新曲にも取り組んだ。バンドの最新作『This Much Remains』は今年5月にリリースされた。近年、コリン・ジャーウッドは大規模な回顧録の執筆に取り組んでいたという。