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パール・ジャムのマット・キャメロン、49年の年月を経てキッスから正式に許しを受ける 10代の頃のカヴァーバンドが著作権侵害行為と指摘されていた

2025/05/31 22:03掲載
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Matt Cameron
Matt Cameron
パール・ジャム(Pearl Jam)サウンドガーデン(Soundgarden)のドラマーであるマット・キャメロン(Matt Cameron)は、10代の頃にキッス(KISS)のカヴァーバンドをやっていたら、キッス側から著作権侵害行為だと停止通告書が届いたことがありました。キャメロンがこのエピソードを2024年にラジオ番組で語った後、キッス側から連絡があったそうで、49年の年月を経て、この停止通告を無効にすると、正式に「許し」を受けたことを、キャメロンがSNSで明かしています。

キャメロンは2024年4月、米ラジオ番組『The Howard Stern Show』のインタビューの中で当時をこう振り返っていました。

「13、14歳の頃、近所でキッスのカヴァー・バンドをやっていたんだ。地元の高校やパーティーで演奏していた。父はサンディエゴのステージ制作組合の代表と友達だったから、キッスがサンディエゴで演奏した時......『Alive』ツアーの時、75年だったかな、サンディエゴ・スポーツ・アリーナでキッスのサウンドチェックを観ることができたんだ。

僕は一緒にキッスのバンドをやっていたティムとデイヴ・マホーニーを連れて行った。愚かなキッスのカヴァーバンドの写真を持ってね。それでポール・スタンレーと一緒に写真を撮ったんだよ。“俺たちはキッスのカヴァー・バンドをやっているんだ”とか言ってね。

それから4、6ヶ月経った頃かな、オーコイン・マネージメントから手紙が来たんだ。僕らはキッスの大ファンで、キッスはアルバムにオーコイン・マネージメントのロゴを入れていた。だから(手紙を開ける前は)“おっ、オーコイン・マネジメントから手紙が来たぞ、やったぞ!”と興奮していたんだけど、それはキッスからの(著作権侵害行為を行っている者に対して出される)停止通告書だったんだ。

僕たちは(自分たちの)バンドをキッスと呼んでいた。先のことは考えていなかったんだ。その後は“キッス”に加えて括弧書きで“イミテーション(物まね)”と書いて活動したんだ」

このラジオ番組から1年後の2024年5月、キャメロンはキッスから法的措置を受けた時期が終了したとSNSで明かしました。

オーコイン・グローブ・エンターテインメントの共同創設者であるロマン・フェルナンデスはラジオ番組放送後の5月2日付の手紙でキャメロンに連絡を取りました。その手紙は「赦免」を表明するもので、オーコインの代表者はキャメロンの違反を「許す」と宣言しています。

フェルナンデスは「私に与えられた (与えられていない) すべての権限をもって、私はここにオーコイン・マネージメントからの停止通告書が無効であることを正式に宣言します。ただし、念のためDocに再確認してください」と述べていて、キッスの長期マネージャーであるドック・マクギーにも言及しています。

キャメロンはこの手紙を自身のSNSに投稿し、オーコイン・マネジメントの名刺やいくつかのグッズ、フライヤーと共に「この件は解決した。こんなに思いやりのある贈り物をくれたロマン・フェルナンデスに心から感謝します」とコメントしています。