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マイルス・デイヴィスやソニー・ロリンズらのドラマー、アル・フォスター死去

2025/05/30 10:17掲載
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Al Foster, photographed in Paris in 1980. Andre Clergeat/Gamma-Rapho via Getty Images
Al Foster, photographed in Paris in 1980. Andre Clergeat/Gamma-Rapho via Getty Images
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)が厚い信頼を寄せ、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)ら名プレイヤーとも共演したドラマーのアル・フォスター(Al Foster)が死去。NPR Musicによると、5月28日にニューヨークの自宅で亡くなりました。47年以上も彼のパートナーだったボニー・ローズ・スタインバーグはNPR Musicにフォスターは重い病気で亡くなったと語っています。82歳でした。

60年以上にわたり、その卓越したドラム演奏でモダンジャズ界に旋風を巻き起こしたアル・フォスターことアロイシウス・タイロン・フォスターは1943年1月にバージニア州リッチモンドで生まれる。音楽好きの家庭で育った彼は幼児の頃から鍋やフライパンを叩いてドラムに興味を示し、12歳の頃、ビバップのリズムの巨匠マックス・ローチに感銘を受け、13歳でドラムを始める。

フォスターが最初のレコーディングに参加したのは20歳のとき、1964年にリリースされたトランペット奏者ブルー・ミッチェルのアルバム『The Thing to Do』で、ピアノには若きチック・コリアが参加していた。

その後、マイルス・デイヴィスと出会い、親交を深めた。エレクトリック期のデイヴィスをリズム面で支え、1972年から1985年までデイヴィスの元で活動した。フォスターの演奏はスタジオ・アルバム『On the Corner』『Big Fun』やライヴ・アルバム『Dark Magus』『Agharta』などで聴ける。またフォスターは隠遁時代のデイヴィスとコンタクトを取っていた数少ないミュージシャンの一人だった。

フォスターは、自分の音楽的ヒーローの一人であるソニー・ロリンズと、数十年にわたって断続的に共演した。また、1985年にヴィレッジ・ヴァンガードで録音されたジョー・ヘンダーソンの代表作である2枚組アルバム『The State of the Tenor, Vols. 1 & 2』にも参加している。

自身のバンドでも録音・ツアーを行った。