チャリティショップを訪れた男性が匿名で寄付したギター6本　プレスリーやディランが愛用したものもあった　250万円で落札

チャリティ・ショップを訪れた男性が匿名で寄付したギター6本とアンプ。エルヴィス・プレスリー（Elvis Presley）やボブ・ディラン（Bob Dylan）が愛用した2本も含んでいました。オークションに出品され、12,660ポンド（約250万円）で落札されています。

このギターは2024年末、貧困と格差をなくすために世界各地で活動する国際的なNGOオックスファムの、英ウィットニーにあるショップに寄付されました。

売却されたギターの中には、エルヴィス・プレスリーが愛したギブソン・カスタムショップ・バナー1942 J-45アコースティックギターが含まれていました。このギターは2,200 ポンド（約43万円）で落札され、またディランやニール・ヤングらに愛用されたマーティン D-28 アコースティック・ギターは3,400ポンド（約67万円）で落札されました。

オックスファム・ショップのクリス・メドウズは、英BBCの取材に応じ、この寄付を受けた経緯について、次のように説明しています。

「去年の終わりごろ、ある紳士が店にやってきて、ギターを寄付として受け付けているかどうか尋ねてきました。私はギターについて何も知りませんが、ケースを見て価値がありそうだと思いました。でも、どれだけ価値のあるものかは知りませんでした」

メドウズは、ボランティア仲間とともに、このギターのコレクションを調べ、ギターが「どれだけ特別なものかすぐに分かった」と話して、こう続けています。

「ギターを寄付してくださったとても寛大な紳士は、ギターがとても価値があることを知っていたはずで、オックスファムのためにどれほどの寄付金になるかを理解していたに違いありません」

オークションは、サリー州ウォーキングにあるオークションハウス「Ewbank's」で行われました。このハウスの音楽鑑定士であるジョン・シルケは、これらのギターはどれも「あらゆるギタリストの夢リストの上位に入る」と評しています。

「この品質と状態の楽器は毎日手に入るものではないため、これは非常に特別で寛大な寄付でした。オックスファムのためにこれほど多額の寄付金を集めることができたことは素晴らしいことです」