キング・クリムゾンのジャッコ・ジャクジク　最新シングル「Son of Glen」のミュージックビデオ公開

■ジャッコのコメント：
ロマンティック・ファンタジーの物語風で、何十年も探して見つからなかった実の父親について後で知ったことが基になっているんだ。
グレン・トリップはイギリスに駐留していたアメリカ人の空軍兵で、褐色の髪をしたアイルランド人シンガーに恋をした。そして今度は僕が、何年も、何年も後になって、別の人に恋をすることによって、彼のしたことを繰り返している。もし彼が僕を“遠くから”見守って導いてくれていたらどうなっていただろう？

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ジャッコの優れた曲作りは「サン・オブ・グレン」に顕著に表れている。彼の哀愁を帯びた歌詞は、私たちのノスタルジアに対する強い執着や人間の状態に想いを巡らせている。素晴らしいソングライティング、情念、詩のような優美さが、大半のリスナーを十分に満足させるだろうことは確かだが、ジャッコが驚異的なギタリストであり、マルチインストゥルメンタリストであることを忘れてはならない。その精密なプロダクションと壮麗で空間を感じさせる音風景を作り上げるスキルは彼のあり余る才能と技量の賜物であり、ジャッコのような熟練の腕前であらゆることをやってのける者は他に類を見ないと言ってもまったくもって正当であるほどの境地に至っている。

本人は到底気づきそうにないものの、ジャッコは独自の境地に存在している。そのこと自体が、すべてを証明しなければならないと感じた、望まれなかった子供時代の表れなのだろうと思いを馳せてしまう。これは彼の著書の中核にあるテーマであり、多くの人々がある程度自身のこととして身近に感じることができる。
ジャッコが『サン・オブ・グレン』の完結した境地にたどり着いたのが感情的な苦難に突き動かされた結果であろうと、あるいは単に亡き父親の亡霊と心を通わせる必要性があったからであろうと、その人の最高の芸術が苦しみもがく時期から生まれるというロマンティックな見解は信用できる。

『サン・オブ・グレン』は紛れもなくジャッコ・ジャクジクの偉業であり、比類なきミュージシャン、プロデューサー、ソングライターである彼の類まれな人生とキャリアを端的に紹介しているのだ。

また、アルバムにはギャヴィン・ハリソン(キング・クリムゾン/ポーキュパイン・ツリー)、イアン・モズリー(マリリオン)のドラマー陣、チェリストのキャロライン・ラヴェル、ヴォーカルにはルイーズ・パトリシア・クレーン、さらにはジャッコの息子ジャンゴがベースで参加している。

■レコーディング・メンバー
Jakko M. Jakszyk（ジャッコ・ジャクジク）[ヴォーカル、ギター]

With additional help from:
Caroline Lavelle （キャロライン・ラヴェル）[チェロ]
Louise Patricia Crane （ルイーズ・パトリシア・クレーン）[バッキング・ヴォーカル]
Gavin Harrison （ギャヴィン・ハリソン）[ドラムス]
Ian Mosely （イアン・モズリー）[ドラムス]
Zoltán Csörsz （ゾルタン・チェシュ）[ドラムス]
Django Jakszyk （ジャンゴ・ジャクジク）[ベース]