
From left to right: Michael B Tretow, Björn Ulvaeus and Benny Andersson at their Polar Studios in Stockholm, Sweden,1977. (Image credit: Oscar Abolafia/TPLP/Getty Images)
ABBAサウンドの創造に大きな役割を果たし、“ABBAの5番目のメンバー”とも呼ばれた、スウェーデンの先駆的なオーディオエンジニア、マイケル・B・トレトウが死去。ABBAがSNSで発表。80歳でした。
トレトウは、1973年の『Ring Ring』から1981年の『The Visitors』まで、ABBAが全盛期にリリースしたすべてのアルバムを手掛けました(2021年の再結成アルバム『Voyage』には参加していません)。ABBAのアルバムの制作クレジットは、バンドメンバーのベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースで共有されていましたが、トレトウがABBAの独自のサウンドアイデンティティの創造に大きな役割を果たしたことは広く知られています。
ABBAのメンバー4人が追悼コメントを発表しています。
ビョルン・ウルヴァース:
「ABBAにとって彼の重要性は、いくら評価してもしすぎることはありません。彼は好奇心旺盛で、常に新しいことに挑戦する意欲に満ちていました。それは最新のテクノロジーから、どこかで耳にしたことのあるサウンドまで、あらゆるものに対してでした。彼の徹底した仕事ぶりと才能がなければ、私たちの曲は今日これほどまでに聴かれることはなかったでしょう」
ベニー・アンダーソン:
「私たちの音楽は生き続けています…それを時代を超越したものにしたのはあなたです。あなたは素晴らしいインスピレーションの源であり、幸福をもたらす人でした。そして、世界がこれまでに見た中で最高のサウンドエンジニアでした」
アンニ=フリッド・リングスタッド:
「あなたの尽きることのない創造力、温かさ、そして創造性は、小さなスタジオという泡のような世界の中で、私たちに安らぎと安心を与えてくれました」
アグネタ・フォルツコグ:
彼女は数週間前にトレトウと「ひとときを過ごした」ことを明かし、彼の体調は「全く良い状態であった」ものの、ユーモアのセンスは健在だったと明かしました。
「たくさんの素晴らしい思い出があります。レコーディング中のあなたの励ましの言葉は、私たちにとって大きな意味がありました。才能豊かでユニークな人が私たちのもとを去ってしまい、私たちは今はとても悲しんでいます」