
Scott Devours (Image credit: K.C. Alfred/ZUMA Press Wire)
ザック・スターキーの解雇を受けて、新たに
ザ・フー(The Who)のドラマーに就任したスコット・デヴォアーズ(デヴァーズ/Scott Devours)が心境を語る長文の声明を発表しています。スコットはザ・フー加入前はロジャー・ダルトリーのソロ・バンドで活動していました。
以下、声明より
「昨日、短いシンプルなInstagramの投稿で、ピートとロジャーはまたしても僕の人生を永遠に変えてくれた。この素晴らしい知らせを受けてから、僕の中に押し寄せる感情の津波を表現するのは難しいですが、どうしても伝えたいことがいくつかあります。
まず、僕を祝福し、興奮を共有してくれた家族、友人、ファンの皆さんからいただいた数えきれないほどのメッセージ、テキスト、メールに感謝しなければなりません。どうか、この場を借りて皆さんに“ありがとう”と伝えさせてください。僕に向けられたポジティブなエネルギーの量は圧倒的で、心から感謝しています。でも、チケットの要望はしないでくださいね(笑)。
2つ目は、ザックがザ・フーのドラマーではなくなったというニュースに心を痛めている、生涯のザ・フー・ファンがたくさんいるという現実を理解し、受け入れているということです。僕自身も大ファンなので、この喪失感を重い気持ちで受け止めている部分があります。僕のプロとしてのキャリアにおける最高の瞬間が、同時に、悲しみと他者の喪失の影に覆われたものとなるという矛盾した感情を抱えることは、本当に不思議なことです。言葉にするのは難しいのですが、その感情が確かに存在し、それが現実であることを僕はわかっています。
現実はこうだと思います。
ザック以外の人物がその座に就くことを受け入れられないファンが数多くいることは理解しています。そうなる人がいるだろうと承知しており、僕はそれを認めています。その他の人たちにとっては、まだ様子見かもしれません。もしかしたら、音楽に語らせる必要があるのかもしれません。僕の世界では、ピートとロジャーの後ろを担うほど重い責任はありません。この責任の重さは計り知れず、そのすべてを痛感しています。すべてのファンの皆さんに伝えたいのは、ザ・フー、ザック、ケニー・ジョーンズ、サイモン・フィリップス、そして偉大なるキース・ムーンのレガシーを称えるために、全力を尽くすということです。僕の名前がそのような文脈で言及されること自体、文字通り身震いするほどであり、この栄誉にふさわしい存在にならなければならないと自覚しています。ピートとロジャーがアメリカをツアーするのはこれが最後の機会であり、史上最高の楽曲を演奏するのですから、僕は彼らに僕の時間のすべて、心臓の鼓動の一つ一つ、そして汗と血の一滴一滴を捧げます。これが僕の究極の目標です。
このツアーは僕や他の誰かのためではなく、ザ・フー、つまりピートとロジャーのためのものです。僕は彼らに持てる力のすべてを捧げ、残りはすぐに歴史となるでしょう。
お読みいただきありがとうございます。さあ、吐いてきます(笑)。
スコット・デヴォアーズ」