HOME > ニュース >

米国人はコンサートチケットに月44,000円支払い、Z世代の5人に1人が借金してコンサートに参加している 最新調査結果

2025/05/21 16:50掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Concert Audience
Concert Audience
アメリカでもコンサートのチケットは高騰しており、新しい調査によると、アメリカ人はチケットに月300ドル(約44,000円)支払うことにも慣れ、今夏はさらに多く支払う計画だという。またZ世代のコンサート参加者の5人に1人が借金してコンサートに参加しているという。

バンク・オブ・アメリカは、米国内の6,900万人の個人顧客および中小企業顧客の支出データを調査した結果、2024年5月から2025年4月の間に、顧客はライヴ・イベントや遊園地のチケットなどのエンターテイメントに月平均150ドル(約22,000円)を費やしていることが判明しました。特にライヴ・イベントのチケットにクレジットカードを使った顧客に絞って調べたところ、これらの人々は昨年、月平均300ドルを費やしていました。昨年に比べて今年、より多くのライヴ・イベントに参加する予定があるか尋ねたところ、調査対象者の3分の1が「はい」と答えました。

米国ではコンサートチケットの価格は過去5年間で32%以上上昇しており、2024年の平均コンサートチケット価格は130.36ドル(約19,000円)です。Billboard Boxscoreのデータによると、これらの数字はパンデミック後の需要と、主要なアーティストがダイナミックプライシング(需要に応じてチケット価格がリアルタイムで上昇する)を採用したことによって押し上げられているようです。価格はさらに上昇し続けています。

Blockが運営するデジタルウォレット会社のCash Appの別の調査によると、チケット価格の高騰は、コンサートを観るために借金をする若いコンサート客が増えている理由の一つです。

この調査によると、1995年以降に生まれたZ世代のコンサート参加者の半数以上が、チケット代、交通費、宿泊費、コンサートに着ていく服などの関連費用を賄うために、後払い決済のサービスを利用したと報告しています。Cash Appによると、過去2年間でコンサートに行ったZ世代の5人に1人が、コンサートに行くために予算を超えて支出をしたと答えています。Z世代の回答者は過去二年間にコンサートチケットに平均2,100ドルを支払っています。

Cash Appの調査に参加した約2,000人の成人の65%は2025年にもっとお金を使うと答えており、また、Z世代の回答者の75%以上が、どうしても見たい公演であれば、転売サイトで割増料金を払っても構わないとも答えています。