
Kelly Hansen - Jason Kempin, Getty Images
フォリナー(Foreigner)で20年にわたってリード・ヴォーカルを務めてきた
ケリー・ハンセン(Kelly Hansen)が、2025年夏ツアーの終了をもってバンドから脱退することが発表されました。
ハンセンは、米TV番組『The Voice』に出演し、「フォリナーのヴォーカルを務められたことは、僕の人生で最も栄誉あることの一つでした。でも、マイクを次の人に渡す時が来たのです」と語っています。
ハンセンの後任には、2021年にバンドに加わったマルチインストゥルメンタリスト、ルイス・マルドナードが務めます。マルドナードはすでに、ハンセンが欠席した最近のラテンアメリカツアーでフォリナーのリード・ヴォーカルを務めています。そのツアーには、バンドのオリジナルリードシンガーであるルー・グラムがスペシャルゲストとして出演しました。
ハンセンはマルドナードについて「ルイスには、これらの曲を未来へ繋いでいく声、エネルギー、そして魂がある」「彼にこのバトンを渡すことを、これほど誇りに思うことはない」とコメントしています。
またフォリナーの創設メンバーでありソングライター兼ギタリストの
ミック・ジョーンズ(Mick Jones)も、今回のバトンタッチに満足しているとプレスリリースで述べています。ジョーンズは2022年以降、フォリナーのライヴ・パフォーマンスに参加しておらず、2024年にはパーキンソン病と診断されたことを明らかにしています。
「ケリー・ハンセンは、この業界で最高のフロントマンの一人であり、過去20年間、僕たちの曲に新たな命を吹き込んでくれた。彼の尽きることのないエネルギーと完璧な才能が、僕たちを頂点へと導き、フォリナーのヴォーカリスト兼ギタリストであるルイス・マルドナードを僕たちの故郷に連れて帰る機会を与えてくれた。夏のツアーの後、ケリーが新たな挑戦で大きな幸せを掴むことを願っています。また、ルイスを新しいポジションに迎えるのを楽しみにしています。ルイスは僕がギタリストとして選んだ人物であり、南米でバンドのフロントを務め、素晴らしい評価を得たことで、リード・ヴォーカルとしても何ができるかを示してくれました」
フォリナーは2023年夏からフェアウェル・ツアーを開始しています。このツアーは当初、2024年末までの予定でしたが、その後、何度も延長されてきました。
ハンセンの脱退を発表したプレスリリースには、フォリナーの現在の公演がフェアウェル・ツアーの一部であるという言及はもはや含まれていません。「ルイスは間もなく、僕たちを新たな高みへと導く変化をリードするでしょう」とジョーンズは宣言しています。
米TV番組『The Voice』でのパフォーマンス映像
2025年ラテンアメリカツアーの映像