HOME > ニュース >

台湾のメタルバンドCHTHONICのフレディ・リム、台湾の次期フィンランド大使に任命される

2025/05/21 09:00掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Freddy Lim
Freddy Lim
台湾のメタルバンド、ソニック(CHTHONIC/閃靈)のヴォーカリストであり、政治家でもあるフレディ・リム(Freddy Lim)が、台湾の次期フィンランド大使に任命されました。

以下、プレスリリースより

「台湾の著名なメタルバンド、CHTHONICのヴォーカリストであるフレディ・リムが、台湾の次期フィンランド大使に任命されました。

CHTHONICはフィンランドと長年のつながりがあり、フィンランドのレーベルであるSpinefarm/Universalと契約し、『Mirror of Retribution』(2009年)、『Takasago Army』(2011年)、『Bu-Tik』(2013年)など、国際的に流通したアルバムを数枚リリースしています。バンドはヘルシンキ、タンペレ、トゥルクといったフィンランドの都市で公演を行い、Ensiferum、Turisas、Korpiklaaniといったフィンランドのバンドとツアーを共にし、Wacken Open Airではフィンランドのヴァイオリニスト、Olli Vanskaと共演したこともあります。フレディとフィンランドのつながりは非常に深いのです。

フィンランドは、世界で最もヘヴィメタルを愛する国としてしばしば挙げられ、人口10万人あたり80組以上のメタルバンドが存在します。世界のメタル首都にヘヴィメタルヴォーカリストを大使として任命するというアイデアは、まさにユニークでふさわしい決定と言えるでしょう。

2010年から2014年まで、フレディはアムネスティ・インターナショナル台湾の会長を務め、国際的な人権活動に積極的に参加し、国際会議でフィンランド、スウェーデン、ドイツの同職者たちと頻繁に交流しました。2016年から2024年まで、彼は台湾の(国会議員にあたる)立法委員を2期務め、ヘヴィメタルミュージシャンとして世界で初めて国会入りを果たしました。在任中、彼は台湾をアジアで初めて同性婚を合法化した法案を推進し、先住民の権利保護強化を提唱しました。また、ウクライナへの人道支援予算を支持し、移行期正義を推進し、台湾の独裁政権時代の文書の機密解除を求め、社会における真実と正義の実現を呼びかけました。

フレディは立法院の外交・国防委員会で中心的な役割を果たし、議員外交でも積極的に活動しました。2022年にはデンマークのコペンハーゲン民主主義サミット、2023年にはノルウェーで開催されたオスロ・フリーダム・フォーラムで講演し、人権と自由の普遍性を訴え、台湾への国際的な支持を集めました。

フレディはこう述べています。“音楽的なつながりを超えて、人権、進歩的な価値観、そして権威主義との闘いに対する私の長年の取り組みは、台湾とフィンランドが深く共有する理想です。これらはすべて、今後の協力と交流をさらに強化できる分野です”。

CHTHONICは最近、新曲“Endless Aeons”と新しいライヴEP『MEGAPORTAL2425』をリリースし、ニューアルバムを制作中であることを発表しました。フィンランドとの今後の音楽的なコラボレーションについて尋ねられたフレディは“具体的な計画はまだありませんが、台湾の音楽、映画、文化作品をフィンランドやヨーロッパの聴衆に、もっと届けたいと強く願っています!”と答えています」