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スティーリー・ダン「Do It Again」のエレクトリックシタール・ソロ、デニー・ダイアスは「ゴミみたいなレンタルギター」で録音したことを回想

2025/05/14 19:11掲載
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Steely Dan / Can't Buy A Thrill
Steely Dan / Can't Buy A Thrill
スティーリー・ダン(Steely Dan)のデビューアルバム『Can't Buy A Thrill』に収録されている「Do It Again」には、エレクトリックシタールのソロがあります。演奏した元スティーリー・ダンのギタリスト、デニー・ダイアス(Denny Dias)は、それが「ひどいゴミみたいなレンタルギター」で録音されたことを、リック・ベアトの新しいインタビューの中で語っています。

「最も多く質問されるのが“Do It Again”のエレクトリック・シタールについてなんだ。

あれは一度だけ、それも2、3時間しか見たことがない。レンタルだったんだよ。ひどいゴミみたいなものだった。ダンエレクトロのギターに特殊なブリッジが付いていて、それがブーンと鳴ってシタールみたいな音が出るように改造されていた。ドナルド(フェイゲン)がビートルズみたいなドローンなシタールが欲しいと思ったから借りたんだよ」

それはセッションギタリストのヴィニー・ベルとダンエレクトロのネイサン・ダニエルが共同で考案した「コーラル・ヴィンセント・ベル・エレクトリック・シタール」と名付けられた楽器でした。ダイアスがその楽器を手に取った時、彼はあまり感心しませんでした。

「全然ドローン音が出なかった。結局、本物のシタールと、それを弾ける人が必要なんだよ。

その楽器を手に取ってトラックを流れ始めたので、僕はただ即興で弾き始めた。そしたら誰かが“じゃあ、シタールでソロを弾いてみてよ”と言ったんだ。

何度かやって、それで終わり。(使われているのは)最初のテイクじゃない。たぶん3回目のテイクかな」

バンドの他のメンバーが彼の即興演奏に好意的に反応したか尋ねられると、ダイアスはこう続けています。

「スタジオでの反応は“それ、買うよ”って感じだったよ」