
Gene Simmons with Dwayne Rosado & Zach
キッス(KISS)が大好きな52歳の父親は最近、多発性硬化症と診断された。「人生は一度きり」と話す父親は、13歳の息子の誕生日プレゼントとして、1万2495ドル(約190万円)を支払い、親子で
ジーン・シモンズ(Gene Simmons)の1日ローディーを務めた。この経験が値段に見合うものだったかと尋ねられた父親は「もちろん。今夜は最高だった」と答え、息子は「史上最高のパパ」と会場で叫ぶ。
シモンズの最新ソロ・ツアーでは、1日ローディーを務めるチャンスをファンに提供しています。体験費用は1万2495ドルで、ファンは「1日限定のパーソナルアシスタント兼バンドローディー」を体験できます。
当日は、シモンズと1日を過ごし、その日のライヴの準備を手伝うだけでなく、サウンドチェックに参加したり、シモンズと一緒に食事をしたり、ステージで彼に紹介してもらったり、シモンズのサイン入りのセットリストがもらえたり、体験中ずっと写真を撮ることができます。またキッスのリハーサルで使用されたサイン入りのベースギターがもらえるという特典もあります。購入者は少なくとも1名のゲストを同伴することができます。
シモンズは最近、天文学的な保険費用や他の要因が価格の高騰につながったと説明し、「誰かが悪い体験をして訴えると、数百万円の費用がかかる。全てに保険が必要だ」と述べていました。
5月5日にニュージャージー州レッドバンクのカウント・ベイシー・センターで行われた公演には、ニューヨーク州ミドルタウンに住む52歳の元刑務官ドウェイン・ロサドが、13歳の息子ザックと共に1日ローディーを務めました。米ニューヨーク・タイムズ紙は記者を同行させ、彼らの行動を記録しました。
ドウェインは同紙に「人生は一度きり。人生を体験したい。大金を持って死ぬつもりはない。幸せに死にたい」と語り、自身が最近、多発性硬化症と診断されたことも明かしています。
シモンズのバンドとサウンドチェックでセッションしたり、シモンズと一緒に素晴らしい話をしたり(シモンズがザックに耳を塞ぐよう指示し、ドウェインに自身の初体験を語った場面も)と、ドウェインとザックは支払った金額に見合う、いやそれ以上の体験をしたという。
公演の間、シモンズは親子をステージに上げ、ザックにマイクを渡しました。ザックはドウェインを「史上最高のパパ」と叫んでいます。
シモンズは観客にこう語りかけました。「俺が子供の頃、父はそばにいなかった。だから言えるが、家族と一緒に過ごし、子供を正しく育てる良い父親を見ることは、俺にとって世界一の喜びなんだ」
親子は公演終了後にはシモンズの楽屋で時間を過ごすことができました。
この経験が値段に見合うものだったかと尋ねられると、ドウェインは「もちろんです」と答え、さらにこう付け加えました。「今夜は最高だった。キッスの歴史に刻まれた。YouTubeなどにもアップされるので、永遠にその瞬間を振り返ることができる」