キング・クリムゾンのロバート・フリップ　心臓発作を起こしイタリアで心臓手術を二回受けたことを公表　今後6～8週間は静養

キング・クリムゾン（King Crimson）のロバート・フリップ（Robert Fripp）は、自身が心臓発作を最近起こし、イタリアで心臓手術を二回受けたことを公表。手術は無事成功し、今後6～8週間は静養するという。

フリップと彼の妻トーヤ・ウィルコックス（Toyah Willcox）は、トーヤのYouTubeチャンネルで公開された動画「Upbeat Moments」の中で、この件について説明しています。

それによると、フリップは先月、イタリアのベルガモにあるカスティオーネ・デッラ・プレソラーナで開催されたイベント『Orchestra Of Crafty Guitarists』に出演するために飛行機に乗る準備をしていた際に心臓発作を起こしたそうです。

「デヴィッド・シングルトンとの『Cruise to the Edge』から戻った後、数週間前から胃酸の逆流と思われる症状に悩まされていました。2019年にも同じ症状があり、“まあ、軽い胃酸の逆流だ。対処しよう”と思っていました。しかし、飛行機に乗る予定だった土曜日の朝、少し様子が違いました」

胸の痛みを胃酸の逆流だと思ったというフリップは、そのまま飛行機に乗り、イベントの主催者にメールを送り、到着したらすぐに医者を呼んでくれるよう頼みました。しかし、フリップが胸の痛みを訴えたため、到着後、ベルガモの病院に緊急搬送され、検査を受けた後、集中治療室に入れられ、緊急手術を二回受けました。

フリップは動画の中で、「ここが面白いところなんだ」と続けます。

「救急救命室にいて、何が起こっているのかよくわからなかったが、彼らが何かをしようとしていることはわかっていた。そして、看護師がやってきて、僕の陰毛を剃ったんだよ！」

二人が笑いをこらえる中、フリップは続けました。

「いやあ、あの時は本当に彼（看護師）の仕事を引き受けたいとは思わなかったよ。さて、ここからが本題。心臓のことを心配してくれるのはありがたいけど、なんで僕のアソコの毛を剃ってるんだ？」

トーヤはこう続けています。

「一ヶ月間はセックス禁止よ。彼の体を隅々までチェックしたけど、すごくきれいに剃られていたわよ」

フリップはさらに、三叉動脈の異常と診断され、二回の手術でステントを二つ入れたことを報告しています。

涙ぐみながらトーヤは、医療スタッフのほとんどが英語を話せず、言葉の壁がいくつかの問題を引き起こしたとも説明しています。例えば、フリップは食べたいものを尋ねられた際に、間違って服を脱いでしまったという。「複雑な瞬間だった」とフリップは語っています。

二人は最後に、フリップが6～8週間は静養する予定であるものの、2人が毎週日曜日に公開している夫婦漫才／映像シリーズ「Toyah & Robert's Sunday Lunch」はこれからも続けていくとも話しています。

フリップはまた、手術から1週間も経たないうちに、カスティオーネ・デッラ・プレソラーナでのギターサークルの公演を監督することができたとも報告しています。

「素晴らしい体験だった。観客はオーケストラの演奏で心の準備ができていて、僕にとって本当に魔法のようなイベントでした」