ステージ上で髪をなびかせながら別の次元を見つめている…そんな一度見たら忘れられない動画が話題を集めた米メタル・バンド　その影響を語る

ステージ上で髪をなびかせながら別の次元を見つめている…そんな一度見たら忘れられない動画がネット上で広く拡散された、米ドゥームメタル・バンド、ペンタグラム（Pentagram）のフロントマン、ボビー・リーブリング。70年代初頭から活動を続けるドゥームメタルの重鎮もインターネット・ミームになったことに驚いたそうで、バンドの知名度に大きな影響を与えたとAltars of Metalの新しいインタビューで語っています。

「最初は本当に驚いた。すごく奇妙な感じだった。ずっと、いつかインスタグラムやフェイスブックに投稿したものがバズる夢を見ていたからね。でも、まさかね...何てこった...何を望むかには気をつけて、って感じだね。予想以上に爆発的に広がった。すごくクールだったよ。半世紀以上音楽を続けてきて、ジョークのネタとして有名になるなんて、本当に楽しいことだよ。

バンドの知名度は一気に急上昇した。それは明らかだよ。空港ではTSA（アメリカ運輸保安局）の職員に声をかけられたり、飛行機ではパイロットが操縦席から出てきて挨拶してくれたり、空港でサッカーママや小さな子供たちのグループに囲まれたりもした。本当にすごい体験だよ。どう反応していいかわからなくて、今でも少し戸惑っている。どこへ行っても“あの人じゃない？”って言われるんだ。

それが起きたとき、俺たちはすでにツアー中だったから、（チケットの）売り上げが特に増えたわけではなかった。というのも、西海岸ツアーはほとんどの会場がすでに完売していたから。それが起こったのはその時期だった。その後の南米ツアーも、ほとんどが完売だった。

だから、それが実際の観客動員にどう貢献したかは正直わからないけど、“見かけ上の人気”は（なぜかは神のみぞ知るけど）急上昇したんだ。すごいことだよ。人々は群衆をかき分けて必死に入ろうとしていた。ライヴを終えてバンに乗るときは、警察の護衛がつくほどだった。とんでもない状況だよ。今でもそうだよ」