80年代からモダン・ブルース・シーンを牽引してきたギタリスト/ヴォーカリスト/ソングライターの
ジョー・ルイス・ウォーカー(Joe Louis Walker)が死去。Blues Rock Reviewによると、4月30日の夜、16年間連れ添った妻と二人の娘に見守られながら静かに息を引き取りました。ウォーカーの家族によると、死因は心臓関連の病気でした。75歳でした。
卓越した表現力を持つギタリスト、魂を揺さぶるヴォーカリスト、そして多作なソングライターであったウォーカーは、同業者から「ミュージシャンズ・ミュージシャン」と称賛され、ハービー・ハンコックは「ブルースのチック・コリア」、アレサ・フランクリンは「ザ・ブルースマン」と称えていた。
ウォーカーは長いキャリアを通じてボニー・レイット、タジ・マハール、マーク・ノップラー、スティーヴ・クロッパーといったアーティストと共演し、マディ・ウォーターズやセロニアス・モンクといったレジェンドのオープニングアクトを務めた。また、ジミ・ヘンドリックス、フレディ・キング、ミシシッピ・フレッド・マクダウエルといった同時代のアーティストたちとも親交を深め、ギターの名手マイク・ブルームフィールドの親友であり、元ルームメイトでもあった。
ウォーカーはブルースの殿堂に選出され、アメリカ芸術家協会からUSAフェローに任命され、W.C.ハンディ賞とブルー・ミュージック賞を複数回受賞し、ミシシッピ・バレー・ブルース協会から生涯功績賞を受賞した。