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フリーのヒット曲「All Right Now」 ドラマーのサイモン・カークが曲の誕生を語る

2025/05/01 19:20掲載
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Free / Fire and Water
Free / Fire and Water
フリー(Free)が1970年に発表したヒット曲「All Right Now」。ドラマーのサイモン・カーク(Simon Kirke)はUltimate Classic Rockの新しいインタビューの中で、この曲がどのようにして生まれたかを振り返っています。

「“All Right Now”はひどいライヴから生まれた曲で、アップテンポでみんなが踊れる曲が必要だったんだ。今となっては古臭く聴こえるかもしれないけど。“All Right Now”はその不足分を補うために書かれたんだよ」

カークはかつて、さらに詳しく述べており、それによると「俺たちはライヴを終え、ステージを去ったが、俺がドラムセットから離れる前に拍手が止んでしまった。ライヴを締めくくるためのロックナンバーが必要なのは明らかだった。突然、(アンディ)フレイザーにインスピレーションが閃き、彼は跳ね回りながら“All Right Now”を歌い始めた。彼は楽屋に戻り、その場で曲を書き上げた。10分もかからなかったはずだよ」。フレイザーはこの歴史についてほぼ同意しているという。

カークによると、フリーのメンバー全員が「All Right Now」をレコーディングしているときから、この曲には何か特別なものを感じていたという。

「曲の良さは、何度聴いても飽きないかどうかで測れる。俺たちは演奏するたびにこの曲が大好きになっていたんだ。この曲が僕たちを押し上げてくれた。(レコーディングは)何度か行き詰まってやり直すこともあったけど、それでも、この曲への熱意は冷めなかった。完成したのはおそらく夜中の1時頃で、ロンドンのアイランド・レコードのスタジオだった。アイランド・レコードのCEOであるクリス・ブラックウェルはスタジオの上の部屋に住んでいて、俺たちは彼を起こしに行ってこう言ったんだ。“クリス、この曲を聴いてくれ”。彼は目をこすりながら降りてきて、“いい曲であることを願うよ”と言った。そして、そうだった、本当に素晴らしい曲だったんだ」