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英国政府 ポール・マッカートニーらアーティストたちの懸念を受けてAIと著作権に関する改正案を修正へ

2025/05/01 12:44掲載
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United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland: UK
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ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ、ジミー・ペイジらが反対の声をあげている、英国政府の著作権法の改正案が修正されることに。政府は、著作権者が除外を希望しない限り、AI企業は著作権で保護されたものを含む作品を許可なく使用してアルゴリズムをトレーニングできるようにする方針でしたが、政府は来週の議会での採決を前に、アーティストやクリエイターの懸念を受けて、著作権改正に関する譲歩案をまとめたと英ガーディアン紙が報じています。

同紙は、政府は、提案された著作権改正案の経済的影響を評価し、透明性、ライセンス、AI開発者へのデータアクセスなどの問題に関する報告書を公表することを約束する予定だとも報じています。

英国政府の著作権法の改正案には、クリエイター側が自身の作品が使用されるのをブロックできる「オプトアウト」オプションが含まれていますが、これは不公平で実行不可能だとも批判されています。クリエイター側は、この改正案はAI企業に有利に働くとして、現行の著作権法を遵守するよう求めています。

修正案には、AIの開発者が、英国の著作権法に準拠し、開発中にアルゴリズムが取り込んだ著作権保護対象の作品を明確に開示することが含まれています。また、AI企業が使用するウェブクローラー(インターネットからデータを収集しAIに利用する技術)に関する透明性も求めています。