1995年8月、
ブラー(Blur)と
オアシス(Oasis)がシングルを同日発売しました。この“ブリットポップの伝説的対決”を題材にした新作コメディ舞台『The Battle』が英国で2026年に上演されます。
この『The Battle』は小説家兼脚本家のジョン・ニーヴンの初舞台劇です。
ニーヴンはプレスリリースの中で、当時について次のように語っています。
「音楽は文化の中心で、二つのポップグループが夏の間ずっと、夜のニュースや全国紙の一面を独占していた時代でした。皆さんをその時代に連れ戻します」
この作品の演出を手がけるマシュー・ダンスターは当時について次のように語っています
「音楽は重要だった。1995年、僕が20代だったあの頃、なんてワイルドな時代だったんだろう。エネルギーといたずら心、そして笑いに満ちていた。ジョン・ニーヴンの舞台のように。(『The Battle』は)史上最高のバンド2組の対立を描いた、痛快で笑える赤裸々なコメディだ」
オアシスは「Roll With It」、ブラーは「Country House」を同じ週にそれぞれリリースしてチャート1位を争った激しいライバル関係を描く『The Battle』は「ほとんどが実際の出来事に基づいている」とされています。
この年のブリット・アワードではブラーがオアシスを破り、ベスト・ブリティッシュ・シングル、アルバム、グループ・オブ・ザ・イヤーの賞を受賞しました。またチャートバトルの翌年の96年には、音楽業界のチャリティーサッカー試合の報道で、リアム・ギャラガーとデーモン・アルバーンがピッチ上で激しくやり合う様子が取り上げられ、メディアによって両者の対立がさらに煽られ続けました。
『The Battle』は、音楽ファンがどちらのバンドを支持するか選んだことで衝突した様子を描きます。ブラーかオアシスへの忠誠心は、単なる音楽の好みを超え、さまざまな対立問題も浮き彫りにしました。
プロデューサーのサイモン・フレンドは次のように述べています。
「妹がティーンエイジャーだった頃、彼女の部屋の壁にはデーモン・アルバーンの大きなポスターが貼ってあった。友達とどちらのバンドが好きかで喧嘩していたのを覚えています。それ以来、この話はずっと頭の片隅にあったので、ジョン・ニーヴンが脚本を書くことに同意してくれてとても嬉しく思います。彼ほど、この世界を的確かつユーモラスに描ける人はいません。マシュー・ダンスターの演出と組み合わることで、私たちは90年代中頃の熱気あふれるブリットポップの戦いを恐れずに再現することができます」
『The Battle』のキャスティングはまだ発表されていません。『The Battle』は2月にバーミンガム・レップで開幕します。バーミンガムでの上演が終わると、この作品はツアーを行い、グラスゴー、ブライトン、マンチェスター、ロンドンなどで上演される予定です。