ボブ・ディラン映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』Blu-ray／DVDリリース決定

■1960年代のNYを舞台に描く、ノーベル文学賞を受賞した伝説的アーティスト誕生の物語

　舞台は1960年代初頭のニューヨーク。ミネソタからやってきた19歳の無名のフォーク・シンガーであったボブ・ディランが、急速に変化する音楽シーンの中で注目を集め、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで画期的なエレクトリック・パフォーマンスを披露するまでが描かれています。「風に吹かれて」「時代は変わる」「ライク・ア・ローリング・ストーン」などの名曲とともに構成された本作は、事実に基づきながらもフィクションを交えて展開しながら、これまで語られることの少なかったディランの“青春時代”に迫ります。　

　音楽と時代が交差する中で、一人の若者が“名もなき者”から“伝説”へと歩み出す姿を描いた、音楽映画を代表する新たな一作の誕生です！

■第97回アカデミー賞®８部門、第82回ゴールデングローブ賞 3部門でノミネート！人気・実力ともハリウッドの頂点に立つティモシー・シャラメと名匠ジェームズ・マンゴールド監督がタッグ

　人気・実力ともにハリウッドの頂点に立つティモシー・シャラメが、音楽界のレジェンド、ボブ・ディランを演じる本作の見どころの一つは、彼の“魂の名演”にあります。5年にわたって歌唱トレーニングを重ね、劇中のすべての歌唱・演奏シーンを自らこなし、まさに“生きるディラン”としてのシャラメの演技は、野心あふれる若き才能の勢いだけでなく、葛藤や孤独、不安までをも繊細に表現し、ディラン本人からも称賛を受けたのです。監督は、本作にも登場するジョニー・キャッシュを描いてアカデミー賞を受賞した『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』（05）や「インディ・ジョーンズ」シリーズの完結作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』（23）など多数の名作に携わるジェームズ・マンゴールド。この2人の見事なタッグと脇を固める名優たちが作品に華を添え、第97回アカデミー賞®8部門ノミネート、第82回ゴールデングローブ賞 3部門でノミネートという輝かしい記録を打ち立て、世界中で絶賛されたのです。

　この度発売のブルーレイ＋DVDセット、4K UHD＋ブルーレイ セット、デジタル配信（購入）には、ディランを演じるティモシー・シャラメの演技などを中心に、製作の舞台裏に迫る「メイキング・オブ『名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN』」や、ジェームズ・マンゴールド監督による音声解説などの充実したボーナス・コンテンツを収録！ 伝説的アーティスト“ボブ・ディラン”の激動な人生を完全映画化した『名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN』を、ぜひブルーレイ＋DVDセット、4K UHD＋ブルーレイ セット、デジタル配信（購入／レンタル）でお楽しみください。

■STORY
1961年、フォークギターだけを手に、きらめきを掴むためにニューヨークへ降り立った青年、ボブ・ディラン。恋人、音楽上のパートナー、才能を認める先輩と出会い、激動の時代に呼応するミュージックシーンの中で、彼の魅力と歌は大きな注目を集めていく。次第に”フォーク界のプリンス””若者の代弁者”と祭り上げられるボブ。しかし、彼の才能と魂は、次第に違和感を感じていく。そして1965年夏、大観衆を前に最後の決断をする。彼の手にはエレクトリック・ギターがあった…

■STAFF＆CAST
＜スタッフ＞

監督：ジェームズ・マンゴールド

脚本：ジェームズ・マンゴールド、ジェイ・コックス

製作：フレッド・バーガー、ジェームズ・マンゴールド、

アレックス・ハインマン、ボブ・ブックマン、

ピーター・ジェイセン、アラン・ガスマー、ジェフ・ローゼン、ティモシー・シャラメ

撮影監督：フェドン・パパマイケル

プロダクション・デザイナー：フランソワ・オデュイ

衣裳デザイナー：アリアンヌ・フィリップス

メイクアップ担当：ステイシー・パネピント

ヘア担当：ジェイミー・リー・マッキントッシュ

編集：アンドリュー・バックランド、スコット・モリス

キャスティング：イェシ・ラミレス

STAFF&CAST

ボブ・ディラン：ティモシー・シャラメ

ピート・シーガー：エドワード・ノートン

シルヴィ・ルッソ：エル・ファニング

ジョーン・バエズ：モニカ・バルバロ

アルバート・グロスマン：ダン・フォグラー

アラン・ローマックス：ノーバート・レオ・バッツ

ウディ・ガスリー：スクート・マクネイリー

■ジェームズ・マンゴールド監督が描くボブ・ディランの決定的瞬間

監督ジェームズ・マンゴールドは、『名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN』について、「これは、ある人の人生全てではなく、ある特定の瞬間についての物語だ。そして、歌で多くのことが伝えられる世界についての物語なんだ」と語る。1960年代初頭、反戦運動や公民権運動がアメリカを揺さぶる中、若きボブ・ディランがギターを手にグリニッチ・ヴィレッジに降り立つ。この物語は、ディランがフォークの放浪者からロックのアイコンへと変貌する4年間を捉え、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの歴史的パフォーマンスをクライマックスに描く。マンゴールドのヴィジョンは、ディランの天賦の才、名声の重荷、そして音楽を通じて世代に火をつけた瞬間を浮き彫りにする。彼はディランのエレクトリック・バンドとの初めての演奏の喜びと爽快感を捉え、音楽史の転換点を鮮やかに蘇らせる。マンゴールドのヒューマニスト的なテーマと印象的な演出は、『ウォーク・ザ・ライン／君につづく道』（05）や『フォードVSフェラーリ』(19)で証明された彼のストーリーテリングの力を本作でも発揮し、観客を1960年代の文化的激動の中心へと誘う。

■ティモシー・シャラメ、ボブ・ディランへの完全没入

　ティモシー・シャラメは、ボブ・ディラン役のために5年間の音楽トレーニングを積み、ギターとハーモニカをマスターし、ディランの代表曲をライブで演奏。「一度入ったら、もう戻れなかった。僕は完全に“ボブ教会”に入ったんだ」とシャラメは語る。彼の没入型のパフォーマンスは、ディランの声、姿勢、音楽性を細部まで再現し、映画の98％が生録音というリアルさを実現した。COVID-19パンデミックや業界のストライキによる製作の遅れは、シャラメにディランへの深い理解とミュージシャンとしての熟練度を磨く時間を与えた。彼は著名なボイスコーチのエリック・ヴェトロやギターコーチのラリー・ソルツマンと共に、ディランのパフォーマンスやインタビューを何時間も分析し、彼の多層的な本質を捉えた。シャラメの努力は、ディランの魂をスクリーンに吹き込み、現代の観客にその普遍的な魅力を伝える。音楽プロデューサーのニック・バクスターは、シャラメの柔軟性を称賛し、「彼は何にも縛られない。立ち止まったり、マイクから離れたり、歌詞をめちゃくちゃにしたり、ハーモニカのソロを加えたり、テンポを上げたり下げたり、曲のペースを変えたりできるんだ。彼がそうすることなしには、この映画がうまく行っていたかどうか分からないね」と語る。この情熱と献身が、ディランの音楽革命の中心へと観客を引き込む。