
Alex Van Halen, Sammy Hagar
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)のドラマー、
アレックス・ヴァン・ヘイレン(Alex van Halen)は、元バンドメイトの
サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)とは21年間口をきいておらず、2024年に出版された回顧録『Brothers』でもヴァン・ヘイレンのヘイガー時代を完全に無視しています。ヘイガーは、なぜアレックスが自分に腹を立てているのか、いくつかの考えを米ローリング・ストーン誌の新しいインタビューの中で語っています。そのうちの一つは嫉妬だという。
2022年、ヘイガーはアレックスから完全に絶縁されたことを明かし、「アレックスは俺に対して何かについてまだ腹を立てている」と語っていました。また回顧録『Brothers』でヘイガー時代を完全に無視していることにヘイガーは、その時代のバンドについて言及しないことは、エディ・ヴァン・ヘイレンのレガシーに対する冒涜だと主張しました。
そして、米ローリング・ストーン誌との新たなインタビューの中で、インタビュアーが、ヘイガーが2011年の回顧録『Red: My Uncensored Life in Rock』の中で、「エディの人生の最悪の時期」を詳細に記述したことが原因かもしれないと指摘すると、ヘイガーはその主張を否定しました。
「そうは思わない。
この話は何人かとしたことがあるんだ。(元ヴァン・ヘイレンのマネージャー)アーヴィング・アゾフともね。俺は彼に“何が問題なんだ?”って聞いた。何人かの人は俺はこう言ったよ。“ああ、カボ・ワボ(Cabo Wabo)だよ。
(※カボ・ワボは、1990年にサミー・ヘイガー、エディ・ヴァン・ヘイレン、アレックス・ヴァン・ヘイレン、マイケル・アンソニーらによって設立されたナイトクラブ/レストラン/バーの企業です。ヘイガーは、数年間の経営不振を経て、1996年にヴァン・ヘイレンの他のメンバーの株式を買い取りました)
かつてヴァン・ヘイレンがそれを一緒にやっていた時、みんなパートナーだった。でもそれが赤字になった時、彼らはもう欲しがらなくなって、君に譲った。君はそれを立て直して何億ドルも稼いだ。だから彼らは怒っている。アレックスもそれに怒っているんだ”とね。
それに対して俺は言った。“なんでそんなことで怒るんだよ? 彼らはそれを俺に渡した。俺に押し付けて逃げ出したんだ。それに、もし訴えられて全てを失うようなことがあれば、俺に補償させるようにさせた。俺は大きな責任を負わせたんだ”とね。だから、俺はそれが理由ではないことを願っている」
またヘイガーは、アレックスがここ10年ほど、ほとんど活動していないのに対し、自分はまだ音楽を録音しライヴを続けていることも関係していると考えています。
「アルが怒っているのは、俺がまだ活動していて、マイク(マイケル・アンソニー)と俺はやっているのに、彼はできないからだと思うよ。
彼はシンガーじゃないし、ギタリストでもない。バンドのリーダーでもない。それにドラムを叩きたくないか、もう叩けないみたいだし、新しいアルバムを書くこともできない。アレックスはバンドのソングライターじゃなかった。彼はドラマーだった。曲を書いていたのはエディと俺だ。デイヴとエディが曲を書いていたから、俺たちはそれを演奏しに行けるんだ。
マイクと俺がまだやっていることが彼を本当に苛立たせているんだと思う。もし俺が彼の立場だったら、もうできないことにすごく落ち込むだろう。俺は彼らの中で一番幸せな男だ。それが人をイラつかせる。幸せすぎると人はそれを嫌うからね」
その後、インタビュアーは、アレックスの苦悩は、最近の健康問題や、2020年10月にエディが亡くなったことが関係しているのではないかと指摘するとヘイガーはこう話しています。
「そうだと思うよ。俺はそれでいいと思ってる。アル、大丈夫だよ。放っておいてくれ。俺も放っておくから。全部うまくいってる。ちなみに、アル、俺は君に儲けさせているんだ。俺はヴァン・ヘイレンのアルバムを売って、その名を守り、音楽を生き続けさせているんだよ」