
K.K. Downing and Les Binks
元
ジューダス・プリースト(Judas Priest)のドラマー、故
レス・ビンクス(Les Binks)をしのび、元バンドメイトの
K・K・ダウニング(K.K. Downing)が長文の追悼文をSNSで発表しています。
「レス・ビンクスを偲んで
1977年ごろ、俺たちは3rdアルバム『Sin After Sin』の制作準備をしていて、ロンドンのトップセッションドラマー、サイモン・フィリップスと一緒にスタジオにいた。サイモンの特別さにすぐ気づき、彼をバンドの一員に迎えたいと誘ったが、残念ながら、サイモンはセッションワークを続けることを望んだ。じゃあどうするのか? 俺たちは質問を投げかけた。“サイモンに匹敵するのは誰か?”と。返ってきた答えは“一人しかいない。レス・ビンクスだ!”だった。
俺たちはためらうことなくレスを探し出し、彼の演奏を聴いた瞬間、何としても彼をバンドに迎え入れる必要があると確信した。幸いなことに、そして大きな安堵とともに、レスは俺たちと一緒にツアーに出ることに同意してくれた。
その後は歴史のページに刻まれた通りだ。レスと共に多くの素晴らしいツアーを経験し、バンドのキャリアの重要な時期に彼と共にレコーディングを行った。
最近、レスと再び共演でき、本当に幸運だったと感じている。まず2019年のウォルバーハンプトンのThe Steel Millでのライヴで、これは俺にとって数年ぶりのライヴ・パフォーマンスだった。この公演は“MegaPriest”とすぐに呼ばれるようになり、俺の親友で偉大なベーシストのデイヴィッド・エレフソン、ヴォーカルの(ティム)リッパー・オーウェンズ、KK's プリーストのAJミルズがギターで参加した。レスはいつものように完璧なドラムを披露し、俺がずっと覚えていた通りの姿だった。このライヴが記録され、永遠に残ることをとても嬉しく思うよ。
その後、幸運にもジューダス・プリーストが2022年にロックの殿堂入りを果たすことになったので、俺とレスはロサンゼルスに飛んで、数日間一緒に過ごし、一緒にビールを飲みながら昔話に花を咲かせた。ライヴもかなり感動的なものだったが、若き日に成功を夢見ていた頃に時計を戻して一緒に過ごした時間と日々は、いかなる賞や名誉よりも俺にとって遥かに価値のあるものだった。
RIP レス・ビンクス
K・K・ダウニング」