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ウォーレン・ジヴォンのロックの殿堂入りに息子「父も喜んでいるだろう」 父親について&今後のリイシュー計画も語る

2025/04/29 14:57掲載
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Warren Zevon
Warren Zevon
ウォーレン・ジヴォン(Warren Zevon)が「ミュージカル・インフルエンス・アワード」の部門で2025年に<ロックの殿堂(The Rock And Roll Hall Of Fame)>入りを果たすことになりました。彼の息子でシンガーソングライターのジョーダン・ジヴォンは米ビルボード誌の取材に応じて、父親が「音楽的な影響を受けた仲間たちと一緒にいることをとても喜んだだろう」とのコメントを発表し、また今後のリイシュー計画についても語っています。

「フィリップ・シーモア・ホフマンが『actor's actor』と呼ばれるのと同じように、ミュージシャンにとって(父は)『musician’s musician』だった。

父は独自の領域にいた。ストラヴィンスキーの影響とクラシックのバックグラウンドがあったからこそ、みんなとは少し違った考え方をするようになったんだ。父の曲をカヴァーした時、きっと“ちょっと待て、そのコードなの?それは間違ったコードじゃない?”と思うだろうけど、でもうまくいくんだ。

そんなアーティストの音楽を聴くと、“自分も少し違う考え方をしなきゃ。歴史上ずっと使われてきた同じ4つのコードを使ってメロディを変えるだけじゃなくて”と考えるようになる。より音楽的に、より深く、より掘り下げることについて考えさせられるんだよ」

ジョーダンは、父親が「音楽的な影響を受けた仲間たちと一緒にいることをとても喜んだだろう」と確信しており、ロックの殿堂に何らかの形で認められることも喜んでいただろうと語っています。

「父は称賛や評価を軽んじるような人ではなかった。主流から外れていたからといって、世界中の人々や音楽業界の人々を嫌っていたわけではない。むしろ感謝していただろう。父はファンが近づいてきて、自分の音楽のファンだと伝えてくれるのが好きだったし、他のミュージシャンから認められるのも嬉しかった。きっと誇りに感じていたはずだよ」

最近、レコード・ストア・デイを記念して、ウォーレン・ジヴォンのアルバム『Hindu Love Gods』のリイシューと、1991年から95年にかけて同レーベルでリリースした三枚のアルバムを収めたボックスセット『Piano Fighter-The Giant Years』をリリースしました。息子のジョーダンによると、いずれはどちらも広くリリースされる予定で、さらに多くの作品がリリースされる予定だと明かしました。

「(1982年の)『The Envoy』を軸にしたプロジェクトを進めており、そのリリースを目指しています。ブートレグが出回っているライヴ音源もあるので、それらの正式なリリースを目指しています。すべてを高品質なアナログ盤で揃え、コレクションを完全なものにして大切に扱いたいと思っています」