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デイヴィッド・リー・ロスとジョン5のコラボはどのようにして始まったのか? ジョン5語る

2025/04/22 18:34掲載
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John 5
John 5
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)が近年発表しているソロ曲は、2007年頃にギタリストのジョン5(John 5)と、まだ日の目を見ていないアルバムのためにレコーディングしたものです。そもそも、デイヴとジョン5のコラボレーションはどのようにして始まったのでしょうか? ジョン5はLipps Serviceの新しいインタビューの中で、デイヴとの出会いについて語り、その仕事はどのようなものだったのか語っています。また、デイヴからエディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)の体調が悪いと知らされた時のことも思い出しています。

「それはまるで…子供の頃に大好きだったスパイダーマンやバットマンの世界に入り込んで、自分がその仲間の一員になったような感じかな。俺にとってはまさにそんな感じだったんだ。

俺は友達のソファに座って、『Crazy from the Heat』という本を見ていた。ふと“デイヴは今頃何をしているんだろう?”と思ったんだ。当時、俺はセッションの仕事をたくさんこなしていた。それで、本の裏に載っていた番号にかけて、彼のマネジメント会社に電話したんだ。“ひょっとして曲を探してる?”って聞いたら“ああ、送ってもらって構わないよ”という返事だったんだ。

それで、金もなかったんだけど、まあ知り合いに頼み込んでスタジオに入って、ヴァン・ヘイレンっぽい曲を何曲か作って、それを彼に送ったんだ。そしたら“デイヴが気に入った。もっと送ってくれ”って言われたんだ、でも、俺は”マジかよ、でも、金がない。どうやって金策しよう?”と焦った。当時はスタジオがすごく高かったからね。今なら部屋でできるけど。

彼らから“デイヴが君に会いたがってる”って言われた。それで住所を教えてもらって、前の晩に、迷わないように車で下見に行ったんだ。“ここだな、よし”って感じでね。次の日、車で行って、門のインターホンを押して“こんにちは”って言ったら、“あの声”で“ジョン、元気かい? 会えて嬉しいよ”って言ってくれたんだ。

もうクレイジーだったよ。“マジかよ、ここが(ヴァン・ヘイレンが)すべての曲を作ってリハーサルした場所か”と思ったよ。彼は“アルバムを作りたい”と言っていた。俺は“えーと、今はハルフォード(の2woプロジェクト)とリハーサル中なんだ。ツアーに行くんだ”と言うと、彼は“いや、リハーサルの後じゃなくて、フレッシュな君がいいんだ。ダウンビートから始めよう”って言っていた。

(録音スタジオの)オーシャン・ウェイ(レコーディング)で、朝の6時にレコーディングを始めた。ライヴ・レコーディングだったんだけど、信じられないほど素晴らしかった。そしたら彼は“2テイクでできなきゃ、それはできないってことだ”と言っていた。俺は“うわっ、マジかよ!”って感じだった。でも、最高だったよ。俺たちは今でも友達だ」

ジョン5はまた、デイヴからエディ・ヴァン・ヘイレンの体調が悪いと知らされた時のことを思い出し、2022年に公開された「Nothing Could Have Stopped Us Back Then Anyway」についても言及しました。

「エディが亡くなった日は…多分、人生最悪の日だったかもしれない。俺とデイヴで作った“Nothing Could Have Stopped Us Back Then Anyway”という曲は彼がヴァン・ヘイレンにいた時のことを歌った曲だった。あれはまさに追悼のための美しい曲なんだ。

デイヴが(エディが)病気だと教えてくれた時、俺は“どうなってるんだ?何があったんだ?”と聞いた。この瞬間は絶対に忘れない。彼は (自分の胸を) 指さして、“マルボロマンに捕まったんだ””と言っていた」

(※マルボロマン=たばこ「マルボロ」の広告のために撮影で、たばこを吸いつづけたために肺がんになった俳優のこと)