マトモスが新作で挑むのはメタル　金属製の物体で作り出された音のみで構成されたアルバム発売　1曲試聴可

実験的でエンターテイメント性高いユニークなアルバムを発表してきた、米国のエレクトロニック／エクスペリメンタル・デュオ、マトモス（Matmos）が新作で挑むのはメタル。ただしヘヴィメタルではなく金属。金属製の物体で作り出された音のみで構成されたアルバム『Metallic Life Review』を海外で6月20日発売。リリース元はThrill Jockey。

マトモスは、これまでに洗濯機の音や医療処置の音などをサンプリングしたアルバムをリリースしてきました。

今回の『Metallic Life Review』には、鍋やフライパン、きしむ墓地の門、金属製のテープデッキのテープ、アルミ缶など、多くの金属製の物体の音が収録されており、それらはデュオの活動期間全体、さらには2人の子供時代に録音されたものもあります。

その金属製の物体の一部は、著名なコラボレーターによって演奏されています。故スーザン・アルコーンがペダル・スティールを、スワンズのソー・ハリスがパーカッションを、ハーフ・ジャパニーズのジェイソン・ウィレットがギターを、ジェフ・ケアリーがアルミ缶を奏でています。

メンバーのドリュー・ダニエルはプレスリリースで、こう述べています。

「僕たちが、墓地の地下納骨堂で金属製の門を弾く音や墓地の門の音を録音し、アルバムを完成させたとき、スーザン・アルコーンとデヴィッド・リンチの死が起こりました。私たちはスーザンが亡くなる前に音楽をミックスしていたので、彼女に“Changing States”を捧げます。デヴィッド・リンチのアメリカ人アーティストとしてのあり方は僕たちにインスピレーションを与えてくれたので、彼に“The Chrome Reflects Our Image”を捧げます」

このアルバムから「Changing States」のミュージックビデオが公開されています。

■『Metallic Life Review』

1. Norway Doorway
2. The Rust Belt
3. Changing States
4. Steel Tongues
5. The Chrome Reflects Our Image
6. Metallic Life Review