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フェイス・ノー・モアの現状をドラマー語る、マイク・パットンが「ライヴができない状態から、明らかに俺たちとライヴをやりたくない状態になった」

2025/04/18 16:35掲載
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Faith No More
Faith No More
フェイス・ノー・モア(Faith No More)の現状を、ドラマーのマイク・ボーディンがポッドキャスト『Let There Be Talk』の新しいインタビューの中で語っています。

フェイス・ノー・モアは2016年8月のコンサートを最後にステージから遠ざかっています。

2021年にツアーを予定していましたが、マイク・パットン(Mike Patton)のメンタルヘルス問題に対処するために、フェイス・ノー・モアとミスター・バングル(Mr. Bungle)はツアーをキャンセルすることを発表しました。その後、ミスター・バングルは活動を再開しましたが、フェイス・ノー・モアは現在も活動を再開させていません。

2024年、キーボード奏者ロディ・ボッタムはフェイス・ノー・モアは「半永久的な活動休止」状態にあると語っていました。

そして今、ボーディンは、マイク・パットンが「ライヴができない状態から、明らかに俺たちとライヴをやりたくない状態になった」と語っています。

「俺が言えるのはただ一つで、それを実際に記録に残してほしいと思っている。

俺たちは自分たちを宣伝しないし、自分たちのことを話さない。正直それが本当に俺たちにとって裏目に出ている。

俺たちは(2021年の)あの公演のために6ヶ月間リハーサルを続けていた。楽器だけでリハーサルをしていたんだけど、本当に素晴らしいサウンドだった。ベースのやつが“こんなに良いサウンドは聞いたことがない。頭の中で鳴っていたのはまさにこのサウンドだ”と言っていた。アルバムでもライヴでも、これまでそんなサウンドは出せたことがなかった。つまり、俺たちは準備万端だったんだ。

それで、どうなったかというと、機材はトラックに積まれてシカゴに向かっていて、ステージに立つ予定の36時間前に、やる予定だった唯一のリハーサルに、俺たちのメンバー(パットン)が現れなかったんだ。

それで、彼に会いに行って、何が起こっているのかを確かめに行った。“いったいどうしたんだ? 機材はもうライヴ会場に向かってるんだぞ”と。その時点で彼が肉体的にそれをやるのが無理なのは明白だった。俺たちは決断した。”俺たちは彼を支えなきゃいけない。75公演をキャンセルするのは大問題だけど、誰も彼に無理を強いて背負わせたくない”と。議論の余地すらなかった。唯一の議論は“どうやってこれを現実的に処理するんだ? でもやらなきゃいけない”ということだった。

つまり、俺たちは俺たちなりに彼を支えたんだ。それがどう受け取られるかは、俺にはコントロールしようもないことだよ。俺たちは、これらのライヴをキャンセルして、ただ状況が良くなるのを待つことにした。事態が好転することを願いながら、周りでできることを探ろうとした。でも最終的に、(パットンは)別のバンドでライヴをブッキングし始めて、それが今日まで続いている。

だから、これについての俺の見解、俺の立場、俺の声明はこうだ。彼はライヴができない状態から、明らかに俺たちとライヴをやりたくない状態になった、ということだ。

それはヘヴィなことだ。大きな違い。大きな違いなんだ。俺たちはそれについてあまり対話をしていない。… 俺にとっては、気分が良いものではない。正直、少し傷ついているが、でもそれは個人的なことだ。プライベートなことだ。これはビジネスなんだ。俺たちは、できないことを無理強いするつもりは決してなかった。そして今、言ったように、それはもう、本当にやりたいかどうかという問題のように見えるんだよ。

(パットンが)俺たちに与えてくれたものには感謝している。あんな巨大な才能に恵まれたことを幸運に思っている。

将来? 分からないよ。彼が何かをするかどうかは、俺には分からない。それは俺の口から言うことじゃない。

本人がやりたがっていないようなことを無理強いはできない。それが俺の言える全てだ。それに、別に物議を醸したいわけじゃない。くだらない(ニュースの)見出しを狙っているわけじゃないんだ。本当にそうじゃない。ただ、こっちから見てどういう状況に見えるかを伝えようとしてるだけなんだ」