
Yngwie Malmsteen / Tokyo Live
イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)は2024年東京公演のライヴ作品『Tokyo Live』を4月25日にリリースします。イングヴェイはAntihero Magazineの新しいインタビューの中で、なぜ東京公演を収録したのか? また今後のスタジオ・リリースについてや、自身の演奏に憧れて育った次世代のギタリストへのアドバイスについても語っています。
Q:東京を選んだ特別な理由はあるのでしょうか? あなたにとって特別な意味を持つ都市、または個人的な思い出がある場所なのでしょうか?
「もちろん東京は特別な場所だが、今回の件はほとんど偶然だったんだ。ツアーで世界中を回っていて、シンガポール、オーストラリア、ブルガリア、アメリカ合衆国のすべての州、南米、トルコ、インド、中国など、あらゆる場所で演奏してきた。どこも本当に素晴らしかったよ。で、日本に、東京に行った時… 日本の他の都市でも演奏したんだが… プロモーターが“ライヴを録音して映像に残したい”と言ってきたんだ。俺は“日本だけのために?”と尋ると、彼らは“はい、日本だけ”と答えたので、俺は“もし出来が良ければ、世界に向けてもリリースしたい”と言ったんだ。“問題ありません”と彼らは言っていた。
アルバム『Parabellum』の後、アメリカで5、6回、ヨーロッパで3、4回ツアーするなど、ずっとツアーを続けていた。2023年か24年の頃、“40周年だ”という話になり、“ああ、そうだな、40周年記念ツアーにしよう”と俺が言ったら、それで突然ツアー名がそうなった。だから、ある意味、計画的だったとも言えるし、そうでないとも言える、わかるだろ?幸せな偶然みたいな感じさ」
Q:このような公演のセットリストをまとめるのは難しかったですか?
「同じセットリストでやることは絶対にない。
ライヴが始まる45分から1時間ほど前に(セットリストを)書く。バンドのメンバーに部屋に来るように言って“よし、これが演奏する曲だ”と伝えるんだ。それを印刷して、ステージに貼る。ステージの至る所にセットリストを印刷して貼るんだけど、いざステージに上がると違うセットを演奏するんだ。
そう、完全に… 同じことは絶対にない。何十年も多くのアルバムや曲を作ってきたから、やりたい曲のすべてをセットリストに入れるのはほぼ不可能だ。だからある夜は1曲、別の夜は別の曲を選ぶという感じだ。唯一、今回のセットのために特別に追加した曲は“Hiroshima Mon Amour”だね。あれは特別に追加したものなんだ。それ以外は、世界中の他のライヴと同じというか…同じだけど違うんだ」
Q:ライヴの熱量を記録に残すのは大変でしたか?
「コツは、記録されていることを忘れること。完全に無視するんだ。もし“録音されている”と意識し始めると、大胆なプレイはできなくなるかもしれない。即興性が失われたり、リスクを冒さなくなったりするかもしれない。だから、“まあ、失敗したらその時だ。でも、俺は手を抜かない”と自分に言い聞かせるしかないんだよ」
Q:今後のスタジオ・リリースについて、何かヒントをいただけませんか?
「スタジオにいるよ。まあ、今この瞬間ではないけど、30分くらい前まではいたよ。それで、曲を作ったり、曲をまとめたりしているところだ。これからツアーを控えているから、スタジオ作業は少し中断することになるけどね。でも、まあ、準備はできてるよ。話は進めているんだ。タイミングやスケジュール次第だけど、でも間違いなく、常に新しい曲は書いているよ」
Q:あなたの演奏に憧れて育った次世代のギタリストにアドバイスをお願いします。何かアドバイスや助言はありますか?
「それはもう、その人自身が何を目標にしているかによるね。テクニックの向上を目指しているのか、それとも誰か他の人がすでに弾いた曲を弾けるようになりたいのか、目標が何かによって答えは違ってくる。つまりだな、例えば、もし単にすごく上手いギタリストになりたいというだけなら、やることは一つ、とにかく弾き続けることだ。
それだけだ。本当に、ただそれだけ。特別な秘訣なんてない。クラリネットのプレイヤーでも同じだ。でも、特にギターは、なんていうか、みんな自分のヒーローを見つけて、その人みたいになりたがる傾向が強いみたいだよね。それ自体は別に悪いことじゃない。でも、それなら、そこまでにしておくべきだろうね。言ってる意味、分かるよね?
とにかく弾き続けること。それが俺からのアドバイスだ」