コンサートのチケット収入からバンドが受け取る金額はいくらなのか？米ニュース番組がロック・バンドの協力を得て試算

コンサートのチケット収入からバンドが受け取る金額はいくらなのか？　米CBSニュースは、あるロック・バンドの協力を得て、チケット購入後、そのお金がどこへ行くのか特集しています。

協力したのは、ピアノ・エモとして知られるサムシング・コーポレイトのメンバーであるアンドリュー・マクマホン。

番組では、70ドル（約1万円）のコンサートチケットからバンドが得る金額の内訳を紹介しています。

このコンサートでは、バンド側はチケット代を56ドル（約8,000円）に設定しました。これに、さまざまな手数料が上乗せされるため、チケット購入者が支払う金額は70ドル（約1万円）となるとのこと。

マクマホンはCBSに、このチケット価格と会場規模なら、この公演は20万ドル（約2850万円）の収益が見込めると伝えました。CBSは、この会場についての詳細を非公開としています。

20万ドルのすべてがバンドに入るのではなく、運営するための費用もここからの捻出となります。

会場関連の費用には、広告やケータリングなども含まれます。また、マクマホンが明らかにした数字によると、ステージスタッフの人件費だけで約4万ドル（約570万円）が差し引かれていました。バンド側の総経費は会場関連だけで約10万4000ドル（約1480万円）でした。

バンドに残ったのは約10万ドル（約1420万円）ですが、今度はそれをメンバー自身の経費に充てるために分配する必要があります。

マクマホンは続けて、バンドのために残った10万ドルがどのように分配されているかを明らかにしています。その総額から差し引かれるものとしては、手数料、専門職の人への支払い、人件費などが挙げられるという。さらに

「彼らのマネジメントは4分の1を受け取ります。 旅費とスタッフ費用でさらに4分の1が引かれます」とCBSの記者は伝えています。

コンサートの費用、バンドの経費、そして（バンドには渡らない）手数料をすべて考慮すると、サムシング・コーポレイトがチケット1枚あたりから得る収益は約10ドル（約1,500円）になるとCBSは試算しています。