
Dave Allen, photo by Tim Mosenfelder via Getty
ギャング・オブ・フォー(Gang Of Four)のメンバーとしてデビューアルバム『Entertainment!』等に参加し、脱退後には
シュリークバック(Shriekback)でも活躍したベーシストの
デイヴ・アレン(Dave Allen)が死去。ギャング・オブ・フォーのヒューゴー・バーナムがバンドのSNSアカウントで発表しています。アレンは69歳でした。
以下、バーナムの声明より
「旧友であり、音楽パートナーであり、素晴らしいミュージシャンであったデイヴ・アレンが土曜日の朝に亡くなったという悲しい知らせを、俺たちは胸が張り裂けそうな思いで皆様にお伝えします。彼は家族に見守られながら自宅で息を引き取りました。
デイヴは数年前から早発性の混合性認知症に苦しんでおり、それは彼の妻パディや子供たち、そして親しい友人たちにとっては心が痛む時でした。俺たちの愛と想いは彼らとともにあります。ジョン(キング/ヴォーカリスト)と俺はデイヴに会いに行き、彼と家族と一緒に素晴らしい午後を過ごしました。俺たちは何時間も語り合い、笑い合い、共に過ごした楽しい時間の豊かで鮮明な思い出を語り合いました。冒険、音楽活動、家族の成長、半世紀にわたって織りなされてきた俺たちの人生。俺たちは、ベースのエースを人生に迎えることができてとても幸運でした。
デイヴは、最後の米国ツアーにてポートランドで再び俺たちと一緒にステージに立つことを何よりも望んでいただろう。それは叶わぬ夢となってしまいました。
さようなら、旧友よ」
デイヴ・アレンは1955年に英国カンブリアで生まれる。
ギャング・オブ・フォーは1976年結成。初代ベーシストのデイヴ・ウルフソンが数回のライヴを行った後に脱退し、後任としてアレンが加入する。アレンは最初の2枚のアルバム『Entertainment!』と『Solid Gold』、そして1980年の無題のEP(通称“Yellow”)に参加した。特に、アンディ・ギルの特徴的なギターサウンドに彩られた作品となった1979年のデビューアルバム『Entertainment!』は、リリースと同時に批評的にも商業的にも成功を収め、ポストパンク・ムーブメントの先駆けとなった。
1981年にギャング・オブ・フォーを脱退した後、アレンはニューウェイブ/ポストパンクバンドのシュリークバックを結成した。また、King SwampやFaux Hoaxなどのバンドでも活躍した。
アレンは演奏活動以外でも音楽に関わり、社長やコンサルタントとしていくつかの役職を歴任した。インテルではコンシューマー・デジタル・オーディオ・サービスのディレクターを務め、ポートランドに拠点を置く広告代理店オーバーランド・エージェンシーではエンターテイメント部門の社長に就任した。その後、ビーツ・ミュージックではディレクターを務め、World Domination Recordingsなどのレコードレーベルの運営にも携わった。
2004年には、アレンは再びギャング・オブ・フォーのオリジナルメンバーと組み、いくつかのツアーと再結成アルバム『Return the Gift』に参加した。しかし、2008年に再び脱退した。