
Patti Smith - Peaceable Kingdom at Elizabeth Street Garden, NYC 4/1/25
パティ・スミス(Patti Smith)は、長年にわたりアーティストや市民が集まるコミュニティの場となっているニューヨーク市内の小さな公園を閉鎖して低所得者向け住宅を建てる計画を阻止する活動に賛同しており、4月1日には、公園の保存を求める集会に参加して「Peaceable Kingdom」ほかのパフォーマンスを披露しました。映像あり。
ニューヨーク市マンハッタンのノリータ地区にあるエリザベス・ストリート・ガーデンは、長い間人々に愛されてきましたが、再開発で存続の危機に瀕しています。この土地を所有するニューヨーク市は、このスペースを「都会のオアシス」に変える計画を発表しました。
この計画に対してスミスやマーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロなどの著名人を含む40万人の市民が取り壊しへ反対の嘆願書を市に提出しています。
スミスは2024年8月に市長に宛てた手紙で、この公園の保存を訴えました。
「エリザベス・ストリート・ガーデンは、芸術、自然、文学、アクティビズムが平和に息づく、完全に独特な公共の聖域です。私はこの公園で、あらゆる年齢層の人々、友人や隣人、子供連れの観光客が参加する、静寂でありながらも祝祭的な集まりで詩を読んだり歌ったりする機会に恵まれました。この公園は、私たちの都市における緑のオアシスであるだけでなく、真の芸術作品として存在しています。この公園を保存しようとする努力は、ニューヨーク市の自然と進化し続ける個性を守ろうとする大勢の人々の努力を反映しています」
市の計画には、低所得者やLGBTQの高齢者向けの低価格住宅の建設も含まれています。NY1によると、5つの行政区に住む高齢者の25%近くが貧困層であり、61%以上が家賃の負担が重い状態にあるという。スミスは、市のこのスペースに対する善意の意図を認めながらも、「低価格住宅と緑地はどちらも不可欠な資産であり、互いに比較されるべきものではない」と述べています。