ニューヨークの伝説的コンサートプロモーター、ロン・デルセナーの新ドキュメンタリー映画　米国公開決定

ビートルズの歴史的な公演から、53万人を動員したサイモン＆ガーファンクルの再結成コンサートまで、ニューヨーク市の主要な音楽コンサートのほぼすべてに関わったという、ニューヨークの伝説的なコンサートプロモーター、ロン・デルセナー。彼の60年にわたるキャリアを描いた新しいドキュメンタリー映画『Ron Delsener Presents』が米国で公開されます。

この映画は、ニューヨークで最も影響力のあるコンサートプロモーターであり、ライヴ音楽業界に多大な影響を与えた先見の明を持つ人物を追った作品です。

コンサートプロモーター兼プロデューサーであるデルセナーは、約60年にわたる多彩なキャリアの中で、ニューヨーク市で開催されたほぼすべての主要な現代音楽コンサートの裏方に徹してきました。フォレストヒルズ・テニススタジアムでのビートルズのコンサートから、デヴィッド・ボウイをカーネギーホールに、パティ・スミスをパラディアムに招き、サイモン＆ガーファンクルを説得してセントラルパークで史上最大のコンサートを行わせるなど、デルセナーはそのすべてに関わってきました。

この映画には、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・ボン・ジョヴィ、ポール・サイモン、ジミー・バフェット、シェール、アート・ガーファンクル、レニー・ケイ、ローン・マイケルズ、ベット・ミドラー、ジーン・シモンズ、パティ・スミス、スティーヴ・ヴァン・ザントなど、多数の著名人の独占インタビューも含まれています。

製作はRadicalMedia、監督はジェイク・サムナーが務めています。映画配給会社のAbramoramaが、このドキュメンタリー映画の米国配給権を取得しており、この映画は、2025年5月30日にニューヨーク市のQUAD Cinemaで1週間の公開を皮切りに全米の主要都市で公開される予定です。

監督のサムナーは次のように語っています。

「何世代にもわたって、ニューヨーク市のライヴ音楽のほとんどと、その象徴的な会場のほとんどは、1人の人物と彼の小さなチームによって運営されてきました。その人物こそがロン・デルセナーです。ロンの個人的なストーリーは、ライヴ音楽が小規模な産業から今日の支配的な文化力、そしてグローバルなビジネスへと発展するまでの物語をたどっています。 彼は、ライヴ音楽ビジネスの全体、あるいは少なくともその一端を知る数少ない生き証人の1人でしょう。そこで、私たちはニューヨーク市周辺のコンサート会場でロン・デルセナーを追いかけ、最終的に伝説的なビーコン・シアターの赤い椅子にロンを座らせ、彼の音楽業界でのストーリーを語ってもらいました。ロンの抑えきれないエネルギーと短い集中力を考えると、これはそれ自体が偉業です。

ロン・デルセナーのストーリーの規模、アーカイブ映像や資料（大部分はロンの地下室で見つかったもの）の幅広さ、音楽業界全体からの証言やインタビューは、数十年にわたるライヴ音楽のあまり知られていない歴史を明らかにしています。このニューヨークならではの、終わることのない努力と音楽やショービジネスの力と魅力について描いたこの作品が劇場公開され、観客の前で上映されることに感激しています」