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ブーツィー・コリンズ語る、JBの「罰金制度」は良いことだった/星型ベースを作ったのはアコーディオン店/G・クリントンとの関係修復はカマラ・ハリスのおかげ

2025/03/25 16:51掲載
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Bootsy Collins
Bootsy Collins
ジェームス・ブラウン(James Brown)は、バックバンドのメンバーが演奏中にミスをすると罰金を課すことでも知られていました。この「罰金制度」についてブーツィー・コリンズ(William "Bootsy" Collins / Bootsy Collins)は今は良いことだったと考えているという。米ローリング・ストーン誌の新しいインタビューの中で、こう語っています。

「ジェームスは、罰金がメンバーをより一生懸命にさせると思っていた。彼は俺たちに逆説的な心理を利用していたんだ。当時は理解できなかった。“なぜ彼はミスだと言うのか?なぜ罰金を科す必要があるのか?”とね。俺は彼とのその経験から学んだ。俺たちがそこにたどり着いたとき、彼は罰金を科すのをやめたんだ」

ブーツィーはJBの後、ジョージ・クリントン(George Clinton)率いるPファンクに移籍し、パーラメント(Parliament)ファンカデリック(Funkadelic)のラインナップの不可欠なメンバーとなりました。

ブーツィーの象徴的な楽器、星型のベース(通称スペース・ベース)をどのようにして誕生したのか? このインタビューの中でも語っています。

「1974年にミシガン州ウォーレンで“スペース・ベース”を作ってくれる人を見つけた。彼の名前はラリー・プレスで、アコーディオン店で働いていたんだ。

最初は、ニューヨークの48番街を端から端まで歩き回ったんだけど、誰も作ってくれるとは言ってくれなかった。みんな、うまくいかない理由ばかり言うんだ。“木材の形が良くないとか。音が良いわけないだろう”ってね。

それで、アコーディオン店のオーナーにベースを作ってくれるかと尋ねたら、“なぜアコーディオン店に?”って言われたよ。俺にとってはただの楽器店で、何が起こるかわからないと思ったんだ。

案の定、彼は言った。“ああ、ちょっと待ってくれ。奥の部屋にアコーディオンを演奏するギター弾きがいるんだが、彼はギターも作っているから”と。俺は“彼に会ってもいい?”と尋ると、オーナーは俺を彼に紹介してくれたんだよ。そこからすべてが始まったんだ」

ブーツィーによると、彼とジョージ・クリントンは長年疎遠になっていましたが、現在和解しており、コラボレーションが実現しようとしています。2人の関係を修復したのは、実は元アメリカ合衆国副大統領のカマラ・ハリスだったと明かしています。

「何があったかというと、テレビでカマラが“ジョージ・クリントンの人形を見つけた。それにブーツィー・コリンズが大好き”と言っているのを見たんだ。

なぜか、それが俺の心に響いた。“彼は今でも、あなた友人よ。何があったにせよ、あなたは正しい道を進むべき”という感じだった。それで俺は彼に電話して、“一緒に曲を作ろう”と言ったんだ。彼は乗り気になってくれたよ。俺たちは続けて、この先どうなるか見てみようと思っている。ファンクは、何が起こるかわからないからね」