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Moog Music、ラッシュのゲディー・リーに敬意を表した特別仕様のアナログシンセ『The Geddy Lee Minimoog Model D』発売

2025/03/21 14:22掲載
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Geddy Lee and The Geddy Lee Minimoog Model D
Geddy Lee and The Geddy Lee Minimoog Model D
Moog Musicは、ラッシュ(Rush)ゲディー・リー(Geddy Lee)に敬意を表した特別仕様のアナログシンセ『The Geddy Lee Minimoog Model D』の発売を発表しています。

ゲディー・リーが1984年のアルバム『Grace Under Pressure』の頃に使用していた外観を再現しており、メタリックな斑点のある特注のサテンレッド仕上げが特徴です。また、ラッシュの「Starman」ロゴをあしらった特注のバッジとステッカーが付いています。

新しい塗装だけではなく、VCA回路が「ホットロッド化」され、よりスムーズで豊かな音色を実現しています。また、2022年モデルD復刻版と共通する数々の最新機能、例えばMIDI統合、アフタータッチ、専用LFOなども備えています。

『The Geddy Lee Minimoog Model D』には、「Xanadu」と「Jacob's Ladder」を収録した限定10インチのレッド・ヴァイナル、コレクターズ・ポスター、記念マニュアル、ギフトボックスなど、ラッシュのグッズが同梱されています。各楽器には、リーの手書きサインと、個別番号入りの真正証明書が付属されます。

今回の発売にあわせ、ReverbのYouTubeチャンネルで公開されたビデオの中で、リーは1970年代半ばにラッシュがシンセサイザーに出会った時のことを語っています。最初はMoog Taurus、次にMinimoog Model Dでした。

「Minimoogが、ラッシュのクリエイティブな歴史の中でも最も実り多い時代を象徴するような素晴らしい赤色になっているのを見て感動しています。僕はいつもカスタムカラーの楽器に夢中で、その多くは自動車の色からインスピレーションを得たものだった。仕上がりがとても美しいので感激しています。

Minimoog Model Dは、僕のような凡人に大きな夢を見ることを可能にした最初のシンセサイザーだった。その直感的なデザインは理解しやすかったし、波形を学んだり、音をブレンドしたり、モジュレーションホイールで実験したりすることが、すぐにできるようになった。それこそがMinimoogのレガシーだ。太くて洗練されたサウンドであるだけでなく、気軽に手に取ることができるんだよ」

リーは続けて、「Tom Sawyer」「Xanadu」「Subdivisions」といったラッシュの楽曲でMinimoogがどのように活用されたかについても語っています。

「Tom Sawyerでは、ノコギリ波と矩形波をいろいろと試しながら、2つの音をブレンドして、矩形波から太い音を、ノコギリ波から少し鋭い音を引き出そうとしました」