
John Petrucci (Image credit: Per Ole Hagen/Redferns via Getty)
ドリーム・シアター(Dream Theater)のメンバーは、複雑な曲をどのようにして暗記しているか? ギタリストの
ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)は『John The Metal Mailman』の最近のインタビューの中で、自身の暗記法を説明し、複雑な音楽を理解するために必要なことを伝えています。
「メンバーによってやり方は異なると思う。例えばジョーダン(ルーデス)は譜面を見ながら演奏している。彼はiPadに楽譜を入れていて、それで演奏している。
僕はそうじゃない。暗記している。一番いい例え方をすると、例えば、どこかへドライブしているとする。そのルートはほとんど知っているルートだ。自分がどこを走っているのかあまり考えず、ただ運転している。なんとなくわかっているからね。ある目印に到達すると、“あの角にシティ銀行がある。よし、ここで右折だ”とわかる。ドリーム・シアターの曲では、そういう転換点が次のパートが何なのかを教えてくれるんだよ。
それはリズムであったり、メロディであったり、あるいは何らかのつながりであったりする。それが“よし、次のパートは変化してくるぞ”と僕に知らせてくれるんだ。そして、そのパートに入るので、あまり考えなくて済む。それが、僕の観点から説明できる最善の方法だよ」
ペトルーシはまた、バンドメンバーとは曲の次のパートについて合図でコミュニケーションを取ることはあまりないとも語っています。
「僕たちは、そんなことはしない。何かがひどくうまくいかないときはお互いに顔を見合わせ、笑ったりしているけどね。そこには多くの信頼関係がある。誰かがレールから外れそうになっても、お互いに助け合って、完全に大惨事にならないようにしている。でも、視覚的な合図は必要ない。誰もが曲の演奏方法を知っていればいいんだ(笑)。それが僕らの主な仕事だからね」
ドリーム・シアターの曲の性質について、ペトルーシは次のように語っています。
「複雑な音楽を聴くと、時に理解するのが少し大変に感じられるかもしれない。でも、それぞれのセクションを細かく見ていくと、理解しやすくなる。例えば“Octavaium”という、とんでもなく長い曲(24分)であったとしても、どんなに長くても、細かくセクションに分けていくと、より理解しやすくなるよ」