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ヤングブラッズの創設メンバー ジェシ・コリン・ヤング死去 「Get Together」

2025/03/18 08:14掲載
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Jesse Colin Young - Getty Images
Jesse Colin Young - Getty Images
1960年代のカウンターカルチャーを象徴する楽曲のひとつ「Get Together」などで知られる、米フォーク・ロック・バンド、ヤングブラッズ(The Youngbloods)の創設メンバーである、シンガーソングライター/ベーシストのジェシ・コリン・ヤング(Jesse Colin Young)が死去。妻でマネージャーのコンニ・ヤングが、夫が3月16日の午後に米サウスカロライナ州エイケンにある自宅で亡くなったと発表しました。死因は明らかにされていません。83歳でした。

ジェシ・コリン・ヤングは1941年11月、ニューヨーク州クイーンズ生まれ。本名はペリー・ミラー。ヤングは、1965年にボストンを拠点とするフォーク・ロックバンド、ヤングブラッズを結成する。バンドは翌年、メンバーのジェリー・コービットが作曲した「Grizzly Bear」で全米52位を記録した。

1967年夏には、後にクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのメンバーとなるディノ・ヴァレンティが本名のチェット・パワーズ名義で作曲した「Get Together」をリードヴォーカルにヤングを迎えてリリースした。

「Get Together」は、「Let's Get Together」や「Everybody Get Together」としても知られ、1964年6月にキングストン・トリオによって発表されて以来、ジェファーソン・エアプレイン、デイヴ・クラーク・ファイヴなど、フォーク/フォークロックの数多くのグループやミュージシャンに取り上げられ、ヒッピー文化の象徴的な曲となった。ヤングブラッズによるヴァージョンはヒットとなり、1969年に米ビルボードのシングル盤チャートで最高5位を記録した。

1969年には、ヤングブラッズは3rdアルバム『Elephant Mountain』を発表した。評論家からは高い評価を受け、多くの音楽マニアにも受け入れられてロングセラーになった。シングル曲「Darkness, Darkness」はベトナム戦争を題材にした曲で、兵士の視点からヤングが作詞作曲し、歌っている。この曲は複数のミュージシャンに取り上げられ、ロバート・プラントは2020年のアルバム『Dreamland』でカヴァーし、第45回グラミー賞では最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされ、アルバム『Dreamland』も最優秀ロック・アルバム賞にノミネートされた。

ヤングブラッズは1971年に解散。ヤングはソロ活動を開始し、数十年にわたって数十枚のアルバムをリリースした。2012年、ライム病と診断された後、ヤングは音楽活動を一時引退した。しかし、4年後、息子と共に再びパフォーマンスを始め、2019年にはアルバム『Dreamers』をリリースした。