マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)と一緒に生活したチンパンジーのバブルスは今年で42歳。現在は米フロリダ州ワウチュラにあるオランウータン・チンパンジー保護センターのCentre for Great Apesで暮らしているバブルスは1983年生まれということだけが分かっており、正確な生年月日は不明のため、同センターは、バブルスが2005年に同センターにやってきた日である3月11日(米国時間)を記念日としています。
以下、Centre for Great Apesより
「バブルスは生物医学研究所で生まれたと伝えられています。まだ乳児だった頃、バブルスは母親から引き離され、ハリウッドの調教師に引き渡され、その後、世界的に有名なポップシンガー、マイケル・ジャクソンのペットとして飼われることになりました。このような輝かしい脚光の中で、バブルスがすぐに名声を得て、多くの熱烈なファンを獲得したのも不思議ではありません。彼はテレビ番組、映画、ミュージックビデオに出演しました。わずか4歳のとき、ジャクソンのプロモーション・ツアーで日本に行きました。
それから数年後、バブルスが成長しすぎて人と一緒にいられなくなると、芸能界から“引退”し、調教師のいるカリフォルニアの動物施設に送られました。バブルスは2005年3月、エンターテインメント界から集まった大勢のチンパンジーたちとともにCentre for Great Apesにやってきました。
ジャクソンは、初めて飼ったチンパンジーであり、息子のように可愛がっていたバブルスの所有権を常に維持していました。彼の死後、マイケル・ジャクソンのエステートはCentre for Great Apesでのバブルスの年間飼育費を支援し続けています。
体重185ポンド(約83.9kg)、身長4.5フィート(約1.37m)の堂々とした大人のオスであるバブルスは、今ではチンパンジーのグループの中で支配的なオスとして扱われています。
バブルスは静かな時間を楽しみ、絵を描いています。キャンバスを返すのは描き終わってからで、絵を描くのはキャンバスの中だけにとどまりません
[興味深い事実]
・とても写真映えするにもかかわらず、バブルスはカメラが好きではないので、写真を撮るのは難しいのです。カメラを見ると、背中を向けてしまうことが多い。
・バブルスは、見知らぬ人がどんな反応をするか試すために、時々、見知らぬ人に水をかけたり、砂を投げたりします(驚くほど正確に)。
・バブルスの世話係は、彼を芸術的で、優しく、恥ずかしがり屋だと考えています」
以下、Centre for Great Apesが2025年3月11日(米国時間)にSNSに投稿したお祝いのメッセージより
「バブルス、20周年と誕生日おめでとう。
今日は、バブルスが2005年にCentre for Great Apesにやってきてから20年目にあたります。正確な誕生日がわからないため、今日、42回目の誕生日もお祝いします!
バブルスは最も有名な入居者かもしれませんが、この20年間はチンパンジーとしてシンプルな喜びを享受してきました。木登りや食べ物探し、チンパンジーの友人たちとの時間を過ごすなどです。医療生体工学研究所で生まれ、エンターテイメント業界で育ったバブルスは、かつては世界的な人気者で、ミュージックビデオやテレビ番組に出演し、海外旅行も経験しました。しかし、スポットライトを浴びる生活はチンパンジーには適しておらず、人々に囲まれるのが辛くなるほど強くなってしまったため、ショービジネス界から引退しました。
私たちの保護施設にやって来て以降、バブルスは元気を取り戻しました。フロリダの太陽の下でのんびりと過ごしたり、絵を描いて芸術的な才能を発揮したり、お気に入りの場所でリラックスしたりして、平和な日々を楽しんでいます。42歳となった今、彼はグループの中で威厳があり、穏やかな存在であり、落ち着いた性格と充実したアクティビティを好むことで知られています。
マイケル・ジャクソンの遺産管理団体には、長年にわたり惜しみない支援を続けてくださっていることに心より感謝いたします。また、支援者の皆様にも感謝いたします。皆様のご支援により、バブルスをはじめとする多くの動物たちがふさわしい生活を送ることができるのです。
私たちと一緒に、バブルスの記念日と誕生日をお祝いしましょう!」
Centre for Great Apesのバブルス・ページ
https://centerforgreatapes.org/chimpanzee/bubbles/」