
Angie Stone, photo by Gaelle Beri / Getty Images
R&B/ソウルシンガーの
アンジー・ストーン(Angie Stone)が死去。アンジーの広報担当者は、アンジーが3月1日の早朝、アラバマ州モンゴメリーで起きた交通事故で亡くなったと発表しています。63歳でした。
彼女の広報担当者およびConjuction Entertainmentの社長ウォルター・ミルサップが、米ビルボードや米Varietyに伝えたことによると、アンジーはアラバマ州モンゴメリーでのコンサートを終えて、アラバマからアトランタに戻る途中でした。午前4時頃、乗っていた自動車が横転し、その後大型トラックに衝突されたと伝えています。事故で亡くなったのはアンジー人だけだったという。
訃報を受け、アンジーとロドニー・ストーンとの間に生まれた娘で、パフォーマーのラディ・ダイヤモンドはSNSに「ママはもういない」と投稿しています。
アンジー・ストーンは1961年12月、ノース・カロライナ州コロンビアで生まれる。出生名はアンジェラ・ラヴァーン・ブラウン(Angela Laverne Brown)。父親は地元のゴスペル・グループのメンバーだった。アレサ・フランクリンやスモーキー・ロビンソンなどに影響を受け、教会などでゴスペル・シンガーとして歌っていた。
10代後半に女性ヒップホップ・トリオの先駆者であるシークエンス(Sequence)を結成。1980年にシングル「Funk You Up」をスマッシュ・ヒットさせるものの解散。その後、R&Bグループ、ヴァーティカル・ホールドを結成し、2枚のアルバムをリリースした。
その後、グループを離れ、ソングライターやミュージシャンとして数多くのアーティストと共演してきたアンジーに転機が訪れたのは、
ディアンジェロ(D'Angelo)のデビュー・アルバム『Brown Sugar』への参加。一気にアンジーへの評価も高まった。アンジーはディアンジェロの2ndアルバム『Voodoo』にもソングライターとして大きく貢献している。
1999年にソロ・デビュー・アルバム『Black Diamond』を発表。「No More Rain」「Everyday」などのシングルがヒットし、彼女はニュー・ソウル・クイーンとして絶大なリスペクトを受ける。2001年にはセカンド・アルバム『Mahogany Soul』をリリース。ブラック男性賛歌である「Brotha」や「Wish I Didn’t Miss You」がヒット、彼女のステイタスを不動のものにした。
その後も、ソロ歌手としてのコンスタントにリリースし続け、『Stone Love』(2004年)、『The Art of Love & War』(2007年)などのアルバムをヒットさせるなど、さまざまな商業的成功を収めた。グラミー賞の受賞こそないものの、アンジーは3度ノミネートされている。
また俳優として、2002年のコメディ映画『ホット・チック』にも出演し、2003年にはブロードウェイで上演された『シカゴ』で看守ママ・モートン役を務めた。