
KISS - THE END OF THE ROAD TOUR 2023
キッス(KISS)のラスト・ツアー最終公演には、元メンバーは出演せず、その夜は元メンバーの名前も一切言及されませんでした。なぜか?
ポール・スタンレー(Paul Stanley)はポッドキャスト『Talk is Jericho』の新しいインタビューの中で、その理由を説明しています。
「少し外交的に言えば、彼らが要求したものには非現実的なものもあった。それはそれとして、あれは、バンドの始まりを祝うものではなく、バンドの50周年を祝うもので、スタートへの賛辞ではなかった。だから、エース(フレーリー)とピーター(クリス)に関しては、多くの理由でそこにいなかったんだよ。
すでに100回は言ったし、これからさらに100回は言うつもりだけど、彼らの功績がなければ、俺たちは今日ここにいることはできなかっただろう。(彼らのやったことで)彼らと一緒に今日ここにいることもできなかっただろう」
エリック・カー、ブルース・キューリック、マーク・セント・ジョンなど、著名なキッスの元メンバーについて言及しなかったことについて、スタンリーは次のように語っています。
「どうしろと? (元メンバーの)みんなを称える最善の方法は、(今の)自分たちが出来る限り最高の存在になることだと思う。スクリーンに映像を流したり、写真を飾ればいいのかい? 俺たちがそこにいれたのは、参加してくれた(元メンバーの)みんなのおかげだ。参加の度合いは人それぞれだけど、みんなへの敬意は、僕たちが存在していることなんだよ」
さらにキッスのレガシーについて、現在も活躍中のローリング・ストーンズなどと比較して、どう思うか尋ねられたはスタンリーはこう語っています。
「レガシーはこれからますます大きくなると思う。もっと大きくなっていくと思う。ストーンズは興味深い存在だ。どうなっていくんだろうね? (メンバーが1人だけになって)ストーン? “ローリング・ストーンを見に行く”という感じになるのだろうか? 彼らは、確かに俺らよりも長い年月を生き残ってきたし、一つの確立された習慣のようになっている。みんなはストーンズだから見に行くんだ。だから、時間が経てば経つほど、俺たちは大きくなっていくと思う。存在が長ければ長いほど、より強力になるからね。
『End Of The Road』ツアーを行っていたとき、俺らはほとんどスーパーヒーローのようだったと思う。俺らは時代に流されることなく、大きく変化することもなかったから。俺らのライヴを見に来て、“うわー、40年前と変わらない”と驚く人もいた。キッスは時代を超えた存在であり、これからもあらゆるものを超越していくと思うよ」