「まるで
スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)と
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)が一つの体に生まれ変わったかのようだ」。エクストリームの
ヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)がそう称賛するのは、オーストラリアの15歳のブルース・ロック・ギタリスト、
タジ・ファラント(Taj Farrant)。ベッテンコートは、ファラントのパフォーマンス動画をSNSで共有。若きギタリストの超絶技巧の演奏に圧倒されたそうで、これを観て「鳥肌が立った。もう12回は繰り返し見たに違いない」と語っています。
ファラントは幼少の頃からギター界で注目を集めてきた、オーストラリアのギターの神童。9歳の頃にオーストラリアのオーディオ番組『Australia’s Got Talent』や米国のTV番組『The Ellen Degeneres Show』でパフォーマンスを披露して話題を集めました。彼はその後、カルロス・サンタナやオリアンティらとも共演しています。
ベッテンコートが圧倒された演奏は、ファラントのデビューアルバム『Chapter One』に収録されている「Mumma Raised A Man」のソロでした。
ベッテンコートはSNSでこう述べています。
「確かに、インターネット上には素晴らしいギタリストが、特に、度肝を抜くようなテクニックを持つギタリストが溢れている。でも、純粋な感情をストレートに伝えるような、そんなテクニックの持ち主は滅多にいない。僕たちは今、真の未来のギターヒーローを目撃しているのかもしれない。
ブルースをシュレッド(速弾き)する...しかも、もっと重要なことに、彼は魂と情熱、そして炎をもってそれをやっているということなんだ。
まるで神が毎週行っている生まれ変わりをみたようだったが、神はこの日、少しお酒を飲んでいたようで、僕たちをからかうために、スティーヴィー・レイ・ヴォーンとエディ・ヴァン・ヘイレンを一つの体に生まれ変わらせたかのようだった...そして面白半分にマイケル・ジョーダンの指を付け加えたんだ。
危険だ。感動的だ。
これはベッドルームやスタジオの安全な場所ではなく、ステージで生演奏している。
年齢なんてどうでもいい。そんなものに畏敬の念を抱くことはない。僕は君に畏敬の念を抱いている。鳥肌が立った。もう12回は繰り返し見たに違いない。君は凄まじい...君から溢れ出ている。頑張れ、若者よ。」
ファラントはその後、ベッテンコートに「ブラザーのヌーノ・ベッテンコートに感謝したい。自分の運命を切り開くための、親切でインスピレーションに満ちた言葉をありがとう。これからもリッピングし続けます。本当にありがとう」と返事をし、感謝の意を表しました。