
Judas Priest - Tim "Ripper" Owens Year
1990年代に
ロブ・ハルフォード(Rob Halford)が
ジューダス・プリースト(Judas Priest)を脱退した際、ハルフォードの後任に抜擢されたのは、プリーストのトリビュート・バンドで活動をしていた
ティム“リッパー”オーウェンズ(Tim "Ripper" Owens)。そのサクセス・ストーリーをハリウッドが映画化しようとして企画されたのが映画『Metal God』。当初はプリーストも協力していたが、映画制作者との間に溝が生まれ、プリーストは降板。映画はプリーストのストーリーから、より一般的なものへと変化し、最終的に『ロック・スター』のタイトルで制作されました。
プリーストが映画から降板した理由は、最初の脚本にプリースト側が難色を示したため、「メタルゴッド」の名称がロブ・ハルフォードの商標登録であったことなどが挙げられていますが、この映画のために曲を提供し、役者としても出演したブライアン・ヴァン・アーク(The Verve Pipe)は、Ultimate Guitarの新しいインタビューの中で、プリーストが映画から降板した理由について話しています。
ヴァン・アークは、『Metal God』と題されたオリジナルの脚本と、『ロック・スター』と題された改訂版の脚本の両方を読んでいました。
「俺は、人から聞いた話しかできない。誰から聞いたのかは覚えていないが…業界関係者から聞いた話だ。俺が聞いた話では、ジューダス・プリーストは自分たちのストーリーだからと法外な金額を要求していたようなんだ。要するに、彼らはリッパー・オーウェンズに引き継がせたのは自分たちのストーリーなのだから、とにかく大金を要求したんだ。それでスタジオ側は“それなら、あなたたちのことは忘れて、別のものにして、あなたたちのことは一切言及しない”と言ったんだと思う。それが俺が聞いた話だ。それが本当かどうかはわからないけどね」
Q:オリジナルの脚本について何か覚えていることはありますか? ジューダス・プリーストは脚本の中で明確に言及されていましたか?
「いや、それはなかった。実際、俺は『Metal God』の脚本を受け取り、その脚本に沿って、曲(Colorful)を書いた。それからしばらく何も連絡がなく、彼らが望んでいないのだから仕方ないと思って、その件は忘れていた。
しばらくして、俺の家のドアの前に『ロック・スター』という脚本が置かれていた。俺は“何だこれ?”と思ったが、読み進めていくうちに“ああ、これは見覚えがある”と思ったんだ。最後まで読み終えると、脚本に“Colorful”の歌詞が印刷されていた。その時点では、まだ彼らがその曲を使う予定だとは聞いていなかったので、マネージャーに電話して、“彼らは曲を盗んだんじゃないか”と言うと、彼は“確認してみます”と言って、電話で問い合わせてくれたんだ。で、彼らがその曲を使いたいことが判明したんだ。
俺が目にした脚本は『Metal God』と『ロックスター』の2つだけ。初期の脚本との違いは、初期の方が薬物の使用が多く、少し暗い内容になっていたことだけ。『ロックスター』では少し明るくなり、薬物の使用はそれほど多くなかったけど、それでもコカインをやるシーンなどはあった。映画が撮影された頃には、おそらくスティーヴン・ヘレク監督の意向もあったんだと思うよ。彼は素晴らしい監督で、『マイティ・ダックス』などのディズニー映画でディズニーに多くの利益をもたらした。彼が関わったことも関係しているかもしれないけど、実際のロックンロールの要素はすべてかなり抑えられていた。
まあ、でも、ジューダス・プリーストに関しては、初期の脚本にジューダス・プリーストについて言及した部分はなかったと記憶している。ジョン・ストックウェルがニューヨーク・タイムズ紙に書いた記事が元になっていると思う。あるいは音楽雑誌だったかもしれないが、いずれにしても、それはリッパー・オーウェンズに関するもので、彼が書いたその記事から企画が始まったのだと思う」