ザ・ジャム(The Jam)のドラマー、
リック・バックラー(Rick Buckler)が死去。69歳でした。
彼のマネジメント会社は声明で、バックラーは「短い闘病生活の末、月曜(2月17日)の夜に家族に見守られながら、(イングランドの)ウォキングで安らかに息を引き取りました」と発表しました。声明では、バックラーは「愛する夫、父親、祖父」であり、「多くの人々に献身的に尽くした」人物であり、「その死は非常に惜しまれる」とも述べています。バックラーの死因は発表されていません。
バックラーは、今年後半に「思い出と音楽の夜」と題した英国でのQ&Aツアーを予定していましたが、最近、健康上の問題により、延期されました。
訃報を受け、ザ・ジャムのバンドメイト、
ポール・ウェラー(Paul Weller)と
ブルース・フォクストン(Bruce Foxton)は追悼コメントを発表しています。
ポール・ウェラー:
「リックの訃報に接し、ショックを受け、悲しみに暮れています。ウォキングのスタンリー・ロードにある僕の寝室で、みんなでリハーサルをしていたことを思い出しています。子供の頃に演奏したパブやクラブ、そして最終的にアルバムを制作するまでになったこと。なんて素晴らしい旅路だったことでしょう!
僕たちは夢をはるかに超え、僕たちが作り出したものは時を超えて生き続けています。
ご家族やご友人の皆様に心よりお悔やみ申し上げます」
ブルース・フォクストン:
「今日、とても悲しいニュースを聞いて、ショックを受け、打ちのめされました。
リックは素晴らしい人物であり、その革新的なドラムパターンは僕たちの曲を形作るのに役立ちました。
僕たちは彼とこれほど一緒に仕事をする機会があったことを嬉しく思います。
この非常に困難な時に、レスリーと彼の家族のことを思っています」
リック・バックラーは1955年、イングランドのサリー州にあるウォキングで生まれた。1970年代初頭、ポール・ウェラーとブルース・フォクストンともにザ・ジャムを結成。ザ・ジャムは1970年代後半のパンクやニューウェーブの時代に人気を博し、当時のイギリスの音楽やファッションにおけるモッズ・リバイバルの一環として、独自のサウンドで高い評価を受けた。ザ・ジャムは18曲連続で全英トップ40入りを果たすなど、商業的にも成功を収めた。
ザ・ジャムは1982年に解散し、その後再結成されることはなかったが、フォクストンとバックラーはその後も「フロム・ザ・ジャム」として何度か共演し、ウェラーはスタイル・カウンシルやソロアーティストとして活動を続けた。
ザ・ジャムでの活動後、バックラーは数冊の本を執筆し、家具のデザインや修復の業界に進出した。
著書には、ザ・ジャムの歴史に関するものや、2015年に出版された自伝『That's Entertainment: My Life in The Jam』などがある。