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トーキング・ヘッズ「Psycho Killer」の初期デモ音源が50年以上の年月を経て発掘 11月リリース予定

2025/02/15 22:11掲載
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Talking Heads
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トーキング・ヘッズ(Talking Heads)のヒット曲「Psycho Killer」の初期デモ音源が50年以上の年月を経て発掘されました。トーキング・ヘッズ結成以前にデヴィッド・バーン(David Byrne)クリス・フランツ(Chris Frantz)が組んでいたバンドが録音したデモで、美術大学の机の引き出しに長年眠っていました。フランツによると、この音源はリリースが予定されています。

音源発掘について、ボストンの新聞ボストン・グローブ紙が特集しています。

ロードアイランド州プロビデンスの美術大学、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)に在学していたデヴィッド・バーンは1970年前半、クリス・フランツと共にトーキング・ヘッズの母体となったバンド、ジ・アーティスティック (The Artistic)を結成しました。ジ・アーティスティックは、数回しかライヴを行わなかったものの、少なくとも「Psycho Killer」「Spin Spin Spin」「Warning Sign」の3曲のオリジナル曲を生み出しました。

ボストン・グローブ紙によると、1974年春、ジ・アーティスティックは、この3曲をオープンリール・テープに録音しました。シンガー兼ギターのバーン、ベースのデヴィッド・アンダーソン、ドラムのフランツによる初期のレコーディングで、録音はフランツのアパートで行われました。

フランツは同紙に取材に応じ、当時、この録音を、手書きの手紙とともに、恩師であるアーティストのアラン・ソンドハイムに送ったことを振り返っています。ソンドハイムは当時、ニューヨークでWBAIでラジオ番組を持っていたという。「若いアーティストなら誰でもするように、彼がそれをかけてくれることを期待して彼に送りました。でも、実際にかけてもらえたことは一度もなかったと思います」

その後、ジ・アーティスティックにベーシストのティナ・ウェイマスが加入し、バンド名はトーキング・ヘッズと改められています。1977年にはギタリスト兼キーボード奏者のジェリー・ハリソンがバンドに加わりました。「Psycho Killer」は、1977年のバンドのデビューアルバム『Talking Heads: 77』に収録され、翌年にはシングルがビルボードホット100チャートにランクインしました。

そして今回、ジ・アーティスティックによる「Psycho Killer」の初期デモ音源が50年以上の年月を経て日の目を見ることになりました。

フランツはこう話しています。

「(バーンに)そのコピーを送ったら、彼は“わお!”と驚いていたよ(笑)。デヴィッドも僕も、このテープが存在すること、そして長い年月を経てようやく見つけることができたことをとても嬉しく思っています」

RISDのマーゴット・ニシムラ図書館長によると、このテープは2005年に美術館がアラン・ソンドハイムの資料の一部として購入して以来、約20年間、机の引き出しにしまわれたまま、忘れ去られていたという。2023年秋、館長が退職前に机を整理していた際に偶然発見されたという。

ニシムラ図書館長はフランツに連絡し、テープを彼に引き渡したと語っています。フランツはデジタル化とマスタリングを行った後、その録音をRISDアーカイブに返却し、今後はそこで永久に保存されることになりました。

フランツによると、今年後半のブラック・フライデー(11月28日)のレコードストアデイの一環としてRhino Recordsからリリースされる予定で、いくつかのトーキング・ヘッズのデモと一緒に、この音源を聴くことができるだろうと語っています。


early demo of Talking Heads’ hit ‘Psycho Killer’(c)Kaylee Pugliese/RISD